かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:飯森範親と日本センチュリー交響楽団によるハイドン・マラソン20

今月のお買いもの、今回は令和5(2023)年11月に購入したものをご紹介します。飯森範親指揮日本センチュリー交響楽団の演奏による、ハイドン交響曲全曲演奏シリーズの第20集です。e-onkyoネットストアでの購入、ハイレゾflac192kHz/24bitです。今回も再生はPCにて再生アプリがTune Browser、スピーカーがソニーのSRS-HG10です。

収録されているのは、交響曲第56番、第40番、第74番の3曲。ブックレットがPDFでついております。これが本当にありがたいんです。勿論、各曲は今ではネット検索でも調べられますが、編成がどのようになっているのか、録音はどこでいつなのかなどはブックレットを見ないとわかりません。それが本当に助かります。2020年10月から2021年9月にかけて、大阪ザ・シンフォニーホールでの録音、それぞれハイドンラソンの第24回、第21回、第25回です。明らかに、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、大きなホールで演奏していると考えていいでしょう。ですが、のびのびとした演奏で、第56番第1楽章はダイナミックさ十分。生命力を感じます。

緊急事態宣言が出されたり解除されたりをくり返していた時期の録音で、どこか聴衆に思いっきり音楽を楽しんでほしい、感じて欲しいという演奏者たちの想いが伝わってくるようです。3曲とも1760~80年代の作品であり、ハイドンエステルハージ楽団において、重要な地位に就いたあたりの、脂の乗り切った時期の作品たちです。そんな時期の、ある意味楽しさという精神性を突き詰めた作品が選択されていることも、録音当時の状況を反映しているのかも?と思ったりします。

それにしても、国内オケだと言うのに、本当に幸せな気持ちになる、まるでほっこりするようなこの演奏は、多幸感に満たされます。現在、海外オケが続々来日し、聴衆を楽しませてくれていますが、金のない私でも、国内オケで十分満たされています。海外オケを否定するつもりはないんですが(それはそれで素晴らしい演奏のはずなので)、私自身は国内オケで十分と思っています。勿論、資金があれば海外へ行きたいとは思っています。実は動画も始めており、その関係でベルリンまで行きたいとは思っています(実は一つのチケットで成田からベルリン中央駅まで行けますので。そう、音楽関係ではありません。交通系です。どんなのかはナイショです)が、とりあえず現在は手持ちがないので、国内だけで十分だなあって思っています。ですので、オーケストラも国内、ですね。実力は備わっているので、十分だと私は感じています。

むしろ、この「ハイドン・マラソン」を現地で体感してみたい!という想いのほうが強いです。例えば、青春18きっぷを使えば、朝の7時くらいに東京を出発すれば、いい時間に大阪へ着くことが出来ます。そのうえで、大阪で1泊、翌日帰京というスケジュールを立てることが出来、宿泊と交通費でおおよそ12000円ほどで往復できてしまいます。安宿を取れば1万円切るでしょう。チケット代と合わせて15000円ほどで済む可能性もあります。お金がなければ、国内旅行で十分楽しめるのです。

特に、使っているアプリがTune Browserで、リサンプリングして聴きますと、本当に立体感があり、まるでホールにいるかのようです。スピーカーから音圧を感じることすらあります。そのうえで、大音響で鳴らしているわけでもありません。そこが、ハイレゾの魅力であり特徴ですが、空気を感じるんです。オーディオは本当にお金がかかるものではありますが、使いようによってはそれほど金をかけなくても楽しめます。勿論、海外オケを聴きに行くのは一期一会の場合もありますから、行ける方は是非とも行っていただきたいのですが、それがすべてではありません。私はそれをこの10年で経験しました。なので、海外オケに行けずとも、自らの魂が喜べば、それでいいのだと思っています。飯森範親氏と日本センチュリー交響楽団の演奏は、このハイドン・マラソンにおいて、ますますその想いを強くさせる。魅力的な演奏に満ちています。それはハイレゾでよりきわだつと思います。

 


聴いているハイレゾ
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン作曲
交響曲第56番ハ長調Hob.I:56
交響曲第40番ヘ長調hob.I:40
交響曲第74番変ホ長調Hob.I:74
飯森範親指揮
日本センチュリー交響楽団
(EXTON ovcl00813 flac192kHz/24bit)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方、そして新型コロナウイルス蔓延の最前線にいらっしゃる医療関係者全ての方に、感謝申し上げます。