東京の図書館から、今回は小金井市立図書館のライブラリである、ピストンの交響曲第6番ほかが収録されたアルバムをご紹介します。
ピストンって、エンジンの?と思ってしまいますよねえ。あるいはそこから飛んでピストン西澤さんが交響曲を作曲したのか!と驚いてしまう人もいるかもしれませんが、あくまでもこの人アメリカ人で、決して日本人ピストン西澤さんではありません(とはいえ、私は西澤さんのあのどこかぷーたれたDJは結構好きだったりしますけどねw)。
ただ、もしかすると機関のピストンと関係はあるかもしれませんね。祖父はイタリアで船乗りだったわけですし。しかしその名に反して、20世紀音楽の範疇で抒情的な音楽を作曲もしています。その代表的な作品がこのアルバムの第1曲目であるバレエ音楽「不思議な笛吹き」ではないでしょうか。ちなみにこの曲、ウィキの主要作品一覧には出てきません。
とっても楽しい曲ですが、これで踊れるのか?という部分もないわけでも・・・・・それは、やはり20世紀という時代を背景にしていると思います。それだけ、私たちが知っている19世紀末のバレエ曲よりも、ダンサーの高い技術を要求し、そして答える土壌がないとかけるものではありません。20世紀初頭のアメリカには、すでにそれだけの土壌があったというべきでしょう。
2曲目はウィキにもある「ニューイングランドの3つのスケッチ」。1960年とピストンがハーヴァード大学を引退する年に作曲された作品。それぞれの性格の違いが見事で、もっとこれくらいは我が国でもコンサートピースに乗ってもいいのでは?と思う曲です。
最後が交響曲第6番。ボストン交響楽団の創立75周年を記念して作曲され、セルゲイ・クーセビツキーと彼の妻ナタリーの記憶に対し献呈されました。初演は1955年11月にシャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団によってなされました。
英語版なので、日本語へ自動翻訳して読んでいただければと思います。実際私も自動翻訳を参照しています。ある意味統一感がないのですが、様々な思いが交差する様子はわかる気がします。母国アメリカではどれくらいの演奏頻度があるのでしょう?そこまではわかりませんでした。
そんなアルバム、ナクソスでしょ~っておもうでしょ?いえいえ、これ少なくともナクソスではないと思います。わたしもレーベルはすでに忘れてしまっているんですが、指揮はスラットキンのセントルイス交響楽団。このビッグネームはさすがにナクソスでは難しいだろうって思います。もちろん、日本の有名オケもナクソスで登場しますが、はっきり言いますが、日本のオケなど海外ではほとんど知られていません。せいぜいN響くらいです。セントルイス響のほうがはるかにメジャーです。この辺り、日本最高!とか言っている人たちが目をつむっている部分なんですよねえ。ほんとうに・・・・・
で、検索してみたらこんなエントリが。やはり、ナクソスではなくむしろBMGだったという・・・・・
こういうアルバムを、日本は意外と海外向けにやっていないんですよ。いつも人任せです。なぜ自分でやろうとしないのか、いつも思うんです。そのくせ、何かあれば「悪夢の〇〇〇政権」とか、「パヨク」とか。そんな暇あればどんどん海外へ日本のいいとこ、素晴らしい芸術を発信しなさいよって思います。右寄りの表現だってこの国は認められていますしね。左右どちらだっていいんです。そんな国実は我が国くらいで、誇りに思うことなんですけれど・・・・・
もちろん、スラットキン指揮セントルイス響ですから、サウンドは抜群ですし、表現力も群を抜いています。特に「不思議な笛吹き」は不思議どころか本当に楽しくて!そんな作品、日本にだってありませんか?例えば伊福部とかです。すでに武満は知られていますし、今やyoutubeで世界中に発信することができ、DLで誰だって買うことができます。ストリーミングに入れてもらうことだってできて、しかも今ストリーミングはほとんどサブスクです。そんな時代に、何内輪もめやってんだよって思います。左も右も、です。さっさとこのように日本のオーケストラ曲とか、発信しろよって思います。ほんと極右の方々は、私をはじめとするブロガーに投げているってこと、わかっていらっしゃいますか?
こういう演奏、そしてアルバムを聴くにつけ、やはりアメリカという国は問題があっても偉大だなって思います。
聴いている音源
ウォルター・ピストン作曲
バレエ音楽「不思議な笛吹き」
ニューイングランドの3つのスケッチ
交響曲第6番
レナード・スラットキン指揮
セントルイス交響楽団
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