かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:飯森範親指揮日本センチュリー交響楽団によるハイドンマラソン11

今月のお買いもの、令和3(2021)年6月にe-onkyoにて購入しました、飯盛範親指揮日本センチュリー交響楽団によるハイドンラソンの第11集、ハイレゾです。

第10集までは、96kHz/24bitを購入してきたのですが、この第11集からは方針を変えて、192kHz/24bitの音源を購入することに変更しました。確かに値段は上がるのですがかといってベラボウに上がるわけでもないですし、日々の生活費を見直すことで十分購入は可能であること、そして最も強い理由なのが、すでにPCでハイレゾ音源を聴くというオーディオ生活が通常となっていること、でした。

イヤホンだけなら、おそらく96kHz/24bitを選択し続けたと思うのですが、私の場合、イヤホンとスピーカーどちらも使っているため、基準をスピーカーにしたためです。ここまで2~3年ハイレゾを聴き続けて思うのは、少なくともスピーカーで聴く場合、192kHz/24bit以上なら間違いがない、という結果です。

このシリーズで何度か言及していますが、音がぼやけるなど、ライヴ音源にしてはどうも納得のいく音ではなかった、ということです。実際はこんなはずではないだろうけどなあと、ずっと思ってきました。特にレーベルはエクストンなので、東響の録音と比べた場合、これはもしかすると再現性の問題かなと思っていたのです。

この第11集も、ハイドンらしい諧謔性だったり、人間味あふれる内容だったりだとかが、しっかりと演奏でわかる生命力あふれる演奏であるだけに、これは一度でいいから192khzにしてみる必要があるなと思ったのです。さらにそれを決定づけたのが、今までの音源をソニーのMusic Center for PCにてDSEE HXを動作させて聴いてみた結果だったのです。結果は、比較的良好。

良好とまではいかなかったのですけど(そりゃあ一応疑似ハイレゾですから)、しかし一定の満足感が得られたことから、今回実際に192kHz/24bitにしてみた、というわけです。結果は・・・・・良好!

これがホールでの響き、サウンドだよね!と満足のいく結果だったんです。まるでロケーションのいずみホールで聴いているかのよう。もちろんライヴそのものを再現できるわけではありませんが、限りなく近いサウンドにはなっているかな、という気がします。特にこの演奏は、指揮者飯森氏の判断でチェンバロが導入されていますが、それもところどころで聴こえてくるのも、192kHzにしてよかったところです(これがなぜ?と思うわけですが指揮者の判断というのがわかるのも、しっかりと解説がついてくれている故です。ぜひともこれをスタンダードにしていただきたい)。

実際、イヤホンで聴いてみるとさらにライヴ感が半端ない!まるでコンサートホールに座っているかのよう。確かにイヤホンとスピーカーでの差はあるんですが、違和感だったのが、ホールの前列なのか、それとも一番後ろなのかくらいの差になっているんです。これは以前より大きな差です。以前はいうなればホワイエでスピーカー越しに聴いているか席にいるかの差だったのが、少なくともホールにいる、という差にはなってきたわけですから。

とはいえ、実際にいずみホール(現在は住友生命いずみホール)の残響が再現できているかは実際に行ったわけではないのでわかりませんが、そこまでは多分再現できていないでしょう。まだまだスピーカーで聴いたとき、電気的なものを感じます。ですが違和感まではしない程度までになった、ということです。これは大きい!

ハイドンの初期の影響が強い3楽章制と、シュトルム・ウント・ドランクあたりの4楽章制が混じったこのアルバムのすべての楽曲が、みずみずしい演奏となっているのは素晴らしく、その再現性にはやはり解像度の高いものが必要であると感じます。ホールの特性もあるので絶対192kHzじゃなきゃ!というわけではないですが、購入するとき選べるのであれば、192kHzを選べば失敗はないだろう、というのが今現在の私の結論です。それはこのシリーズをずっと購入し続けている私の経験からの結論でもあります。

考えてみれば、このシリーズ、第1集からすでに192kHzが用意されており、それはレコーディング・エンジニアがそれが最も再現性に優れていると判断したからこそ、用意していると考えていいわけで、あとは好みというかお財布と相談の上、ギャンブルだわねえという気がします。少なくともこのシリーズに関しては、ご購入されるのであれば192kHzをお勧めします。いや、96kHzでもよかったよ!というのであればそれでもいいんです。ただ、貧弱なシステムでも聴く方もいらっしゃることを考えれば、私はこのシリーズは192kHzでの購入をお勧めしますし、今後私も192kHzでの購入を続けていきたいと思います。

 


聴いているハイレゾ
フランツ・ヨゼフ・ハイドン作曲
交響曲第12番ホ長調Hob.I:12
交響曲第26番ニ短調Hob.I:26「嘆き」
交響曲第47番ト長調Hob.I:47「回文」
交響曲第65番イ長調Hob.I:65
飯森範親指揮
日本センチュリー交響楽団
(Exton ovcl00752)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方、そして新型コロナウイルス蔓延の最前線にいらっしゃる医療関係者全ての方に、感謝申し上げます。