かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルによるドヴォルザーク交響曲と協奏曲全集7

今月のお買いもの、令和4(2022)年5月に購入したものをご紹介しています。12回シリーズで取り上げています、e-onkyoネットストアにて購入しましたハイレゾ、イルジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団によるドヴォルザーク交響曲と協奏曲の全集、今回の第7回では交響曲第4番を取り上げます。この第4番以降は、交響曲のみとなります。

第4番の演奏はすっきりとしつつも細かくオーケストラを歌わせており、私がすでに持っているノイマン指揮チェコ・フィルに比べるとカンタービレしているなと思いますがそれも過度ではないんです。しかしそこからは明確に「歌」が聴こえてきます。そしてその歌が全く鼻につかず、自然に楽しく聴けるのがあっぱれです。

同じオーケストラなのに、この表現の差は驚きますが同時にどちらも説得力があり、聴いていてこっちのほうがとか考えないんです。ビエロフラーヴェクは特にドヴォルザークであればどの指揮を聴いても問題ないようにここまでは思います。意外とあまり好きな指揮者ではないんですけどね、私は。

でも、このドヴォルザークに関してはここまで全くネガティヴに感じる演奏がありません。ビエロフラーヴェク・マジックとでも命名しましょうか、本当に素晴らしい、魂に語り掛けてくる演奏です。

こういう全集に出会えるのが、クラシック音楽を聴いていて幸せなんですよねえ。ドヴォルザーク交響曲ノイマンで全集を借りてきてリッピングしてあるし、スウィトナーノイマンなどでそれ以前に交響曲は揃えているにもかかわらず、です。「新世界より」だけはドホナーニとクリーヴランド管の演奏がいまだにぴか一ですが、さてこの全集はそれを覆してくれるのかと考えると、ワクワクします。

ワクワク感を与えてくれる演奏・・・・・それこそ、プロの仕事だと私は信じています。どうしても人は最初に聴いたり、印象に残ったりした演奏を一番だと思い込む性質があります。しかしそれを覆す、あるいは違うんだけれども説得力がありうなってしまうような演奏を如何に聴衆に届けることができるかが、表現者としてのプロフェッショナルだと思います。クラシック音楽を演奏するということは再現芸術なので。

つまり、先達がいるわけなんですね。その先達と比べ、どれだけ聴衆の立場からはうなるような演奏に出会えるのか、あるいは一番に躍り出るのかに出会えることは、新しいものに出会わなくてもその出会いを喜びとすることができます。

そんな喜びを与えてくれるのが、プロフェッショナルだと思います。いや、別にNHK(「プロフェショナル 仕事の流儀」)から取材を受けてなど居ませんが、しかしこれが私のクラシック音楽を演奏する人たちに対するプロフェッショナルの定義です。

今後もそんなプロフェショナルな演奏を、どこまで聴かせてくれるのか、今後もこの全集は楽しみです。

 


聴いているハイレゾ
アントニン・ドヴォルザーク作曲
交響曲第4番ニ短調作品13
イルジー・ビエロフラーヴェク指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(Decca flac96kHz/24bit)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方、そして新型コロナウイルス蔓延の最前線にいらっしゃる医療関係者全ての方に、感謝申し上げます。