かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルによるドヴォルザーク交響曲と協奏曲全集5

今月のお買いもの、令和4(2022)年5月にe-onkyoネットストアにて購入したものをご紹介しています。ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルによるドヴォルザーク交響曲と協奏曲の全集、今回はその第5回です。

この第5回では、交響曲第3番を取り上げます。ワーグナーの影響を受けたともされる第3番。ちょっとゆったり目な演奏なのに、なぜかすっと聴けてしまうのが不思議な演奏です。

まあ、あまりこねくり回す必要もないような気もしますが、ビエロフラーヴェクのドヴォルザーク管弦楽作品に対する視点というのが垣間見えるような演奏だなあと思います。ドヴォルザークに関しては、それほどこねくり回さなくてもいいんじゃね?という感じを受けます。

そもそも、ドヴォルザークはメロディーメーカーだったので、普通に演奏すれば自然と歌いだすもの。であれば、過度にこねくり回す必要はないだろう、というのがここまで聴いてビエロフラーヴェクの視点であるように思うのです。そしてその視点は、決して間違っていないように思われます。

ゆったり目な演奏であるはずなのに、どこか筋肉質なものすら感じてしまいます。それはこねくり回していないからこそ感じるものです。潔いこの解釈と演奏は全く持って非のうちようがありません。

むしろ指揮者とオーケストラの、作曲者への愛着すら感じられるのです。味わって弾いているというような・・・・・いいなあ、この感じ。

何度聴いても飽きない、共感に満ちた演奏。ドヴォルザークの芸術の味わい方を、本場から教えられているかのような錯覚すら感じます。いや、錯覚ではなく本当でも全く鼻には着きません。これぞ本場の楽しみ方だとすれば、いい経験をさせてもらっていると言えますので。

この全集、ここまでは当たり。さて、次はどうなのか、期待は膨らみます。

 


聴いているハイレゾ
アントニン・ドヴォルザーク作曲
交響曲第3番変ホ長調作品10
イルジー・ビエロフラーヴェク指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(Decca flac96kHz/24bit)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方、そして新型コロナウイルス蔓延の最前線にいらっしゃる医療関係者全ての方に、感謝申し上げます。