かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ドヴォルザーク 交響曲・協奏曲集5

神奈川県立図書館所蔵CD、ドヴォルザーク全集から交響曲と協奏曲の演奏を取り上げていますが、今回はその第5回目。交響曲第4番他を取り上げます。ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。

第4番も、以前演奏だけで2回取り上げている作品です。1回目はこの神奈川県立図書館所蔵CDのコーナーでスウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリンの演奏で、そして第2回目は「マイ・コレクション」の中でやはりノイマン/チェコ・フィルのものを取り上げています。

神奈川県立地図書館所蔵CD:ドヴォルザーク 交響曲第3番・第4番 スウィトナー/シュターツカペレ・ベルリン
http://yaplog.jp/yk6974/archive/377

マイ・コレクション:ノイマンチェコフィルの「ドヴォ8・ドヴォ4」
http://yaplog.jp/yk6974/archive/543

検索していてわかったのですが、一応さらにこれらの前に、「今日の一枚」のコーナーがあった時にも紹介しています。

今日の一枚:ドヴォルザーク 交響曲第4番・第8番
http://yaplog.jp/yk6974/archive/159

最期に上げたものは、頂き物のナクソスです。

と、振り返ってみれば、何と、ドヴォルザークだけでずいぶん私はライブラリを持っていることになるんだねえ、と感心しきりです、第4番だけで。

ディスクが2枚、データが2つ。合計4種類の音源を持っていることになります・・・・・

それらの中で、今回取り上げる音源はどんな位置づけになるかと言えば、マイ・コレでご紹介したものの次、です。

第1楽章と第2楽章はどっしりとした感じで、重厚感があります。それはそれで魅力だと思います。この演奏も充分「鉄分」一杯なので^^;

つまり、蒸気機関車が走って行く様子をえがいたとすれば、十分合格だと思います。が・・・・・

ヨーロッパの鉄道は、速いのですよ、時速が。

120キロとかは幹線であれば当たり前に出すのがヨーロッパなのです。マイ・コレでご紹介した音源は、まさしくその疾走感がじゅぶんテンポで表現され、その上でしっかりとしたアンサンブルが楽しめる、名演でした。

この県立図書館の演奏はそれに次ぐものと言えましょう。疾走感は若干ないのですが、例えば、日本でいえば、デゴイチが峠を登って行くような、そんなイメージです。あるいは高原のポニーと言われた、小海線のC57などでしょうか。あるいは、ローカル線で大活躍したC11やC12など。

そんなイメージが全体を支配するのが、この演奏だといえましょう。のんびりとした風景の中を、蒸気機関車が力強く引っ張っていく列車が通りすぎていく・・・・・煙がたなびき、そして消えていく。

とても美しい田園風景です。まるで絵画か、あるいは動画のような。そんな演奏だと思います。

一転して、カップリングの交響的変奏曲は、実によくできた変奏曲です。一見してチェコの民謡が入っているような旋律が出て来ますので確かにドヴォルザークなのですが、しっかりとクラシックの伝統にのっとった作品であることが、しっかりとした変奏がなされていることで判る作品です。

しかも、それでいてドラマティックさも兼ね備えていて、後期ロマン派国民楽派という時代をよく表した作品でもあります。

その意味では、この演奏は、チェコ国民楽派という「時代」を、良く表現したものであろうと思います。第4番が幾分不満なんですが、全体としてはいい演奏だと判断しています。




聴いている音源
アントニン・ドヴォルザーク作曲
交響曲第4番ニ短調作品13 B41
交響的変奏曲 作品78 B70
ヴァーツラフ・ノイマン指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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