かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ドヴォルザーク 交響曲・協奏曲集3

神奈川県立図書館所蔵CD、ドヴォルザーク全集からシリーズで交響曲と協奏曲を取り上げていますが、今回はその第3回目。交響曲第2番を取り上げます。

すでに、以前スウィトナー/シュターツカペレ・ベルリンで取り上げている作品ですが・・・・・

神奈川県立図書館所蔵CD:ドヴォルザーク 交響曲第2番・序曲「自然の中で」 スウィトナー/シュターツカペレ・ベルリン
http://yaplog.jp/yk6974/archive/376

にも関わらず、借りてきたのは、所謂「全集もの」をドヴォルザーク交響曲では持っていなかった、という点にあります。

スウィトナーの演奏では、第1番と第9番「新世界より」がないのです。ナクソスでもっていますが、やはり、チェコのオケで聴きたかったのですね。

疾走感という点では、実はスウィトナーのほうがいいなと思うんですが、この演奏も、いいですよ。指揮はヴァーツラフ・ノイマン。で、チェコ・フィルです。

堂々としたというか、堅牢な建物がその場に立っているような、重厚感あふれる演奏です。ところが、よく聴きますと、随所にやはり「鉄」ドヴォルザークの片鱗がたくさんです。

特に後半、第3楽章スケルツォから第4楽章にかけては、蒸気機関車の動きが想像できる音型が多数出て来ますが、それが自然と浮かび上がってくるんですね、この演奏は。

ヨーロッパですと、鉄道は標準軌なので、蒸気機関車とはいえ、かなりのスピードが出たはずですが、それでも蒸気機関車のスピードには限界があるわけで、例えば峠を越えるとなると、速度はゆっくりとなりますし、また、ローカル線ではどこでもゆっくりと走るものです(ヨーロッパの鉄道路線がすべて真っ直ぐなんてあり得ないですから)。

となると、そういった「蒸気機関車がゆっくりと峠や草原を走って行く」という風景を、音に込めたとも取れるわけで、この演奏ではそんな風にも取れる解釈になっています。

こういった点こそ、様々な演奏を聴く楽しみであるわけで、しかしこれを全部CDで持つとなると、場所がいくらあっても足りないわけですが、これが外付けHDであれば、全く問題になりません。その意味で、これからもっと図書館の役割は高くなっていくでしょう。

CDの販売が落ちているから、それはないんじゃないの?という意見もあるかと思いますが、私は逆だろうと思います。CDの時代ではないということは、ディスクの時代ではないということを意味するわけですから、基本データで持つということを意味します。DLするということは、データで持つということですよね?

ですから、図書館で借りてきて、リッピングするという選択も、これから増えて来るのではないかと思っています。勿論、それは過渡期だとも言えますが。世の中はだんだんハイレゾがはやってきていますし。

神奈川県立図書館に限らず、CDを貸し出している図書館の役割は、この過渡期だからこそ、非常に大きくなってくるでしょう。こういったいろんな演奏を聴いて、それが市民の豊かさへ資することに繋がるために。



聴いている音源
アントニン・ドヴォルザーク作曲
交響曲第2番変ロ長調作品4 B12
ヴァーツラフ・ノイマン指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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