かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ドヴォルザーク 交響曲・協奏曲集7

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、「ドヴォルザーク全集」から交響曲と協奏曲をご紹介していますが、今回はその第7回目。交響曲第7番と第8番を取り上げます、ヴァーツラフ・ノイマン指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。

このコンビでドヴォ8をご紹介するのは、「マイ・コレクション」で取り上げて以来2度目になります。なのになぜ、これを借りたのか?

やはり、ノイマン/チェコ・フィルで全部の演奏をもっていたかったからというのが一番です。ただ、理想を言えば、すでに持っているCDを演奏した時期のもので、だったのですが・・・・・

図書館で借りる手前、それはかなわなかったのです。そのため、すでに持っているCDと同じ時期というのはあきらめて、他の時期で統一したのでした。

ここまで聴いていて、その選択は間違っていなかったと思います。特に、この演奏の第7番は、まるで蒸気機関車の重厚さが風景の中に溶け込んでいるようで、それはそれで素晴らしい演奏となっているからです。

やはり、ドヴォルザークの「交響曲」は、ドヴォルザークが「鉄」であったということを考慮に入れる必要があるのではないかという気がしています・・・・・聴く際に。

それをさらに再認識させてくれたのが、第8番の演奏なんです。部分部分では、すでに持っているものと異なる解釈もありますが、それは枝葉末節であって、基本的にはすでに持っているCDとあまり変わりはありません、鉄道らしい「音」が、そこかしこに存在し、しかもリズムも鉄道的です。

すでに持っているCDに次ぐ、素晴らしい疾走感。鉄道ファンである私にとっては、たまらない演奏で、思わず体を動かして、頭を振り、リズムを取ってしまいます^^;

強めのアインザッツ。美しくかつ力強い弦。金管は多少おとなしいですが、それでも存在感はしっかりとあります。全体的に、単に風景を切り取るのではなく、鉄道がそこを走っていることに重点を置いた演奏で、まるでかつて売られていた、SLのサウンドトラックのようです。

今でも、鉄道ファンの一部にいますが、「音鉄」という人たちがいるんです。あるいは、「録鉄」とも言います。鉄道写真を撮る「撮り鉄」とは異なり、車内や車外などで、鉄道の「音」を録音する鉄道ファンのことを言います。かつては、有名なエンジニアが居て、有名レコード会社からSLのものを収録したカセット・LPなどが多数販売されていたものです。

ドヴォルザーク交響曲で表現したかったものは、所謂「録り鉄」が半導体レコーダーで録音して動画サイトなどでアップするように、鉄道の音が風景の中に溶け込んでいる様子ではないかというのが、私の意見です。勿論、他の録音では異なるものだってありますが、チェコ・フィルやシュターツカペレ・ベルリンの演奏では、鉄道らしい音が聞えるということは、鉄道の音がそこに組み込まれていると言うことも可能であるということ示しています。

こういう考察も、全集ならではの楽しみです。




聴いている音源
アントニン・ドヴォルザーク作曲
交響曲第7番ニ短調作品70 B141
交響曲第8番ト長調作品88 B163
ヴァーツラフ・ノイマン指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。



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