かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から〜小金井市立図書館〜:ケテルビー 管弦楽作品集

京の図書館から、小金井市立図書館のライブラリを御紹介しています。今回は、ケテルビー管弦楽作品集をご紹介します。

ケテルビーと言えば、小品を多く作曲した人で、日本では圧倒的に「ペルシャの市場にて」で有名です。

アルバートケテルビー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%BC

ミュージカルなどは大うけしたようですが、祖国イギリスでは長くクラシック音楽家とは認められなかった経緯があります。しかし、音楽描写は優れており、その選りすぐりがこのアルバムには収録されています。

特に秀逸な二つがまず収録されており、「ペルシャの市場にて」はペルシャの市場の情景が、そして「修道院の庭で」は、修道院での礼拝の様子が見事な美しさで描写されています。それはエルガーが認めたクラシック作曲家としての才能が見事に花開いていると言えるでしょう。

実は、ずっとこのケテルビーの作品集はCDでほしかったのですが、いつもないか擦れ違いだったんです。ところがあろうことにか、小金井市立図書館にあろうとは!

ケテルビーの作品の録音は実はそれほどないんです。有っても作曲者自作自演。それはそれでいいものなんですが、モノラルである上に、元のメディアがSPだったりするんですね。ですから、ステレオの近年録音でと探していたところで、これに出会いました。

残念なのは、「ペルシャの市場にて」で男声合唱がないこと、です。「バクシ―シ、バクシ―シ」という掛け声は入っていますが・・・・・

でも、他で入っていたり、いろいろ考えて収録されているのは面白いです。いずれにしても、作品が持つ美しさの表現は絶品で、時にはその美しさが人間の内面の表現にもなっており、さすがはフィルハーモニア!

指揮するランチベリーも、ステディかつ躍動するタクトでいいですし、恐らくオケもノリノリじゃないのかなあって思います。情景を映しただけのはずの作品たちが、生き生きと語り出すんです。これはそもそもが作品が単純のように見えて実は複雑に織られた綾であることが分かりますし、そこをしっかりと表現されているのがまた味わい深いんですよねー。

ケテルビーはたんなるムード音楽作曲家ではなく、クラシックの音楽家なんだ!という誇りが、演奏から伝わってきます。




聴いている音源
アルバートケテルビー作曲
ペルシャの市場にて
修道院の庭で
ジプシーの少年
エジプトの秘境で
時計とドレスデン人形
牧場を渡る鐘
中国の寺院の庭で
月の光に
心の奥深く
ジョン・ランチベリー指揮
フィルハーモニア管弦楽団

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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