かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

コンサート雑感:宮前フィルハーモニー交響楽団第43回定期演奏会を聴いて

コンサート雑感、今回は平成30年6月24日に聴きに行きました、宮前フィルハーモニー交響楽団の第43回定期演奏会を取り上げます。

所謂宮前フィルです。このブログでも何度も出てきているアマチュアオケです。川崎市宮前区周辺のホールで主に定期演奏会を行っています。

宮前フィルハーモニー交響楽団公式ホームページ
https://miyamae-phil.jimdo.com/

facebook
https://www.facebook.com/miyamaephil/

通常は宮前市民館なのですが、今回は会場が多摩市民館。比較的小さめのホールです。けれどもそれだけ、思い切った演奏もできるという利点もあります。

https://www.google.co.jp/maps/uv?hl=ja&pb=!1s0x6018f0dc48c7a7e7:0x6bb189839fb31c1e!2m22!2m2!1i80!2i80!3m1!2i20!16m16!1b1!2m2!1m1!1e1!2m2!1m1!1e3!2m2!1m1!1e5!2m2!1m1!1e4!2m2!1m1!1e6!3m1!7e115!4shttps://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipMazOc5wEipO-RHQ4VCBW_m99GczbYfm_vRy2Iy%3Dw284-h160-k-no!5z5aSa5pGp5biC5rCR6aSoIC0gR29vZ2xlIOaknOe0og&imagekey=!1e10!2sAF1QipMazOc5wEipO-RHQ4VCBW_m99GczbYfm_vRy2Iy&sa=X&ved=0ahUKEwiQ5o25l-7bAhUa9rwKHfjzAXAQoioItwEwCg

今回、ちょうど日曜日が必ずと言うわけではないですが、空くようになったので結構今月は行っていますが、その中に宮前フィルがアマービレで出ていたので、久しぶりにと思い、聴きに行きました。いいタイミングでアマービレでであったと思います。ちょうどその日は調布では調布音楽祭のオープニングがあり、実は無料で第九をやっていたのです・・・・・知らなければ確実にそっちへ行っていたと思います。

今回のプログラムは、以下の通りでした。

�@ボロディン 歌劇「イーゴリ公」より「だったん人の踊り」
�Aチャイコフスキー イタリア奇想曲
�Bラフマニノフ 交響曲第2番

実は、今回仕事がかなりタイトで、そこに私のプライベートな予定も重なったため、かなりお疲れモード。残念ながら、最初の2曲は聴けずじまいでした・・・・・非常に残念!

なぜならば、メインのラフマニノフが本当によかったからです。

全体的には、歌謡性存分な、カンタービレしている演奏で、体を揺らすほど団員もノリノリ。ゆえに音ははっきりと立っており、明確でかつ豊潤。いやあ、うまくなったよなあって思います・・・・・

いや、うまいのはかつての「運命」などでもうわかっています。本当にうれしかったのは、その「うまい」ということがしっかりと受け継がれて、その上で楽しんでいること、だったのです。

今月は、主に東京のアマオケを聴きに行っており、小金井市民オケと小平市民オケを聴きに行っていますが、ぜんぜんこの二つとそん色ないんです。もし残念だと言うのであれば、小平市民オケは確実に宮前フィルより上手であると言う事です。これが今回宮前フィルを聴いてとても残念だった部分です。その意味では十分精進する余地がまだ宮前フィルにこそあると言えるでしょう。

端的に言えば、音が若干やせる部分。本当にもう少ないんですが、小平は全然ないですからね〜。少なくとも、小金井と宮前フィルとはもうレヴェル的には同等だと言っていいでしょう。

小金井ならまだ周りにたくさんオケがあります。でも、市内に4つしかないという状況の中では、宮前フィルは大健闘していると思います。今回のラフマニノフは実はけっこう難しい曲のはずで、カンタービレ存分な部分と、激しい部分とが同居する作品で、切り替えが大変なはずなのですが、その切れ味がなんと抜群!

交響曲第2番 (ラフマニノフ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95)

だからこそ適当に酔えますし、また聴いていてとても楽しく、音楽を聴く喜びがわたし自身に湧き上がってくるんです。こういう演奏は本当に大好きで、さすが音楽好きが集まった宮前フィルだと思います。できれば市内だけではなく、市外のオケも聴きに行けると刺激になるかもって思います。

プロオケなんて高いですしね。社会人として働きながら、場合によっては家族との関係も有りながら活動を続けていく過程では、プロオケはどうしても金銭的な問題が発生します。けれどもアマオケなら、子供もつれて行ける可能性がありますし、コンサートの後お父さんなら家族サービスもできると言う一石二鳥なことです。是非とも、例えば稲城フィルだとか、府中市民響などの演奏会にも足をはこんでほしいって思います。宮前フィルの技術向上に置いて必ずプラスだと思います。

第2楽章の冒頭などは本当にいいリズムとアインザッツで入っていますし、それが端的に言えば「切れ味十分」ということなのです。それは宮前市民館ではなく、今回は多摩市民館だったから可能になったのかもしれません。その意味では宮前フィルは地元重視ということが、実はいいホール選択につながっているとも言えるのかもしれません。アマオケはつい大きなホールで演奏したがりますからね・・・・・でも、それは自分たちの実力で適正なのか、と言う事です。

勿論、時には冒険も必要です。冒険してもっと大きなホールで演奏しないと、自分たちの実力が分からないこともあるからです。しかし、もう十分わかっている場合は、適正な大きさのホールで演奏するのが一番いいのです。その意味では、もっと残響時間が長いホールで演奏してもいいような気もします。かといって、川崎はミューザのようなプロオケが使うような「いいホール」しかないのが現状なんですよねえ。

その意味では、東京、特に都下のアマオケは非常に恵まれていると思います。特に三鷹市芸術文化センター風のホールなどは、アマオケに最も適正なホールだと思います。杉並公会堂も素晴らしいホールですし。その意味では、宮前フィルも時には、横浜まで「越境」して、青葉区民センターフィリアホールでの演奏会も計画してもいいように思います。いいホールで如何に自分たちのパフォーマンスを出すのか。それを追求するのも一つの方法だと思います。

次回の定期演奏会もできれば行きたいところですが、その日は12月第2日曜日。多分、府中市民第九と重なると思うのですが・・・・・もしかわさき市民第九が担当オケであれば、そちらを聴きに行こうかと思っています。さらに、川崎ならではの「ミューザかわさき市民交響楽祭」へ足をはこぼうかなって思っています。宮前フィルの豊潤なサウンドがまた聴けるかと思うと、ワクワクします!




聴いて来たコンサート
宮前フィルハーモニー交響楽団 第43回定期演奏会
アレクサンドル・ボロディン作曲
歌劇「イーゴリ公」より「だったん人の踊り」
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー作曲
イタリア奇想曲
セルゲイ・ラフマニノフ作曲
交響曲第2番ホ短調
田中一嘉指揮
宮前フィルハーモニー交響楽団

平成30(2018)年6月24日、川崎多摩、多摩市民館大ホール

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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