かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:アルベニス ピアノ作品集4

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、4回シリーズでアルベニスのピアノ作品集をとりあげてきましたが、今回は最後の第4集です。

いきなり情熱的な「イベリア」だったり、そのあとの小品に見え隠れするしっとり感だったり、アルベニスという作曲家の作品の多面性がこれぞとばかりあふれているのは、聴いていて本当に楽しいですし、癒される瞬間でもあります。

多分ですが、アルベニスの祖国への愛着というのは、日本の偏狭愛国と異なり、いろいろありつつも健康的なんだと思います。それはほぼ間違いなく、芸術という表現方法を手段として持っている、ということに尽きると思います。

特にそれを感じるのが、旅の思い出 T.72です。第2曲の「ティエラの門」の喜びに満ちた旋律!何かを貶めることなく、ただその場にいることの喜びを表現するというのは本当に素晴らしい!

おなじことを、上原女史も感じているのかな、という気すらします。上原女史はFBの非公開グループ「クラシックを聴こう!」にも参加されているので、機会があれば尋ねてみたいところですが、とにかくその土地から感じる美しさを喜びをもって表現している作品を、まさに喜びをもって表現しているのは、時として聴いていて驚く場面もありますが、だからこそほれぼれもします。そうなんだよ!本当に素晴らしいって思っていればこういう表現になるよね!と膝を打つんです、私。

こういう演奏を聴くと、無性に奈良へ行きたくなりますね~。ようやく緊急事態宣言は解除になりましたが、まだ治療薬が見つかっても開発されてもいない段階です。油断は禁物なので、どこまで実現できることやら・・・・・とりあえず、住んでいる周りで何か惹きつけられるものがあるか、考えてみます。

奈良でこの演奏を聴きながら、正倉院の宝物などが、今年は見れるといいなあと思っています。

 


聴いている音源
イサーク・アルベニス作曲
組曲「イベリア」(4巻からなる12の新しい印象)[第4巻] T.105
マジョルカ T.79 作品202
愛の歌(《夢》より) T.99C
朱色の塔(セレナータ)(《12の性格的小品集》より第12番) T.86L
スペイン舞曲第2番(《6つのスペイン舞曲》より) T.78B
ヒラール(ワルツ)(《12の性格的小品集》より第6番) T.86F
スペイン舞曲第3番(《6つのスペイン舞曲》より) T.78C
旅の思い出 T.72
ナバーラ T.106
上原由記音(ピアノ)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方、そして新型コロナウイルス蔓延の最前線にいらっしゃる医療関係者全ての方に、感謝申し上げます。