今月のお買いもの、令和元年6月に購入したものをご紹介します。シリーズで取り上げているハイレゾの飯森範親指揮日本センチュリー響のハイドン交響曲集の第5集です。
この第5集には、様々な時期の作品が混在し、ハイドンの交響曲の魅力を存分に楽しむような内容になっています。特に、日本センチュリー響が演奏になれてきたのか、聴いていて96KHz/24bitだと情報量として足らないかもなあと思う場面も出てきます。第50番の第1楽章冒頭だったり、第88番だったり。どこか音がボケているんです。
まあ、CDならそんな音源いくらでもありますし、別にそれは気にならないんですが、情報量が多いハイレゾだとちょっと気になります。これは196kHzのほうがいいかもなあ、と。
というのは、最近試聴した196kHzのが、結構印象が強いんです。確かに聴くには96kHzで十分だと思います。ただ、本当に臨場感だったり、空気感だったりを再現するには、やはり196kHzだなあって思います。これ、ちょっと私も勉強になりました。
今後、ちょっと購入するときに、考えてみようかなって思います。スピーカーのSRS-HG10は一応196kHzまでは大丈夫なんですし、それはスマホでも一緒です。なら、いっそ196kHzで購入してもいいなあって思います。値段たいして変わらないんですし。
特に第88番はppからffまでの使い方が素晴らしく、日本のオケにしては本当に素晴らしい出来だと思います。やはり東京だけ見ていてはいけないよねって思います。地方オケも素晴らしい団体がいくらでもある時代になりました。東京でも23区のホールではなく都下のホールをフランチャイズにする団体があってもいいように思います。最も西で杉並公会堂の日フィルですもんねえ。杉並公会堂のキャパならば、三鷹市芸術文化センター風のホールをフランチャイズにしたり、オリンパスホール八王子をフランチャイズにするオケがあってもいいとおもいます。
確か、在京オケでフランチャイズのホールがあるオケは半分くらいしかないはずなんですよね。NHKホールのN響、Bunkamuraオーチャードホールの東フィル、すみだトリフォニーの新日フィル、東京芸術劇場の都響、そしてミューザ川崎の東響と、前述の日フィルです。ほかのオケはまだフランチャイズを決めていないオケばかりです。その意味では、都響がサブフランチャイズを設定してもいいかもねって思います(川崎なのに東京のオケというのも面白いところではあるんですが)。例えば、N響はサブフランチャイズとして東フィルが使っているオーチャードホールを使いますし、神奈川フィルも県立音楽堂と横浜みなとみらいホールの二つを使っています。
この日本センチュリー響にしても、この収録で使っているホールは古楽のテレマン室内も使っているホールです。大阪なんていいホールが関東程ないのにうまく融通して使っているんです。東京はまだフランチャイズが決まっていないホールがいくらでもあるじゃないですか。ティアラこうとう、かつしかシンフォニーヒルズ、中野ZEROホール、三鷹市芸術文化センター風のホール、府中市芸術の森ウィーンホール、そしてオリンパスホール八王子。大阪のオケだったら垂涎ものですよ、これ。フランチャイズにしない手はないと思います。
え、初台のオペラシティが抜けてるぞって?オペラシティはすでにBCJがサブフランチャイズです。神奈川だって青葉区文化センターフィリアホールやひまわりホールはないじゃないかって?確かにひまわりはないですが、フィリアはすでに横浜シンフォニエッタがフランチャイズです。
このように、どんどんフランチャイズが決まっていっているんですね。そんななかでの日本センチュリー響がいくつかフランチャイズで使っているホールのうちの一つである、いずみホールでの収録のこのシリーズ。回を追うごとに素晴らしい表現になっているのは、やはり自分たちのフランチャイズがあるからこそでしょう。しかも大阪は知事や市長が維新系に変わってからクラシック音楽は冷や飯を食わされています(その割には小劇場系が盛んになったという話もきかないんですけれどねえ、橋下さん)。そんな中でのこのすばらしい演奏なんです。まだフランチャイズがきまっていない関東のオケは、今一度そのスタンスを見直していいのではと思います。
聴いているハイレゾ
フランツ・ヨゼフ・ハイドン作曲
交響曲第50番ハ長調Hob.I.50
交響曲第70番ニ長調Hob.I.70
交響曲第2番ハ長調Hob.I.2
交響曲第9番ハ長調Hob.I.9
交響曲第88番ト長調Hob.I.88「V字」
飯森範親指揮
日本センチュリー交響楽団
地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。