かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から〜小金井市立図書館〜:中南米のギター音楽

東京の図書館から、小金井市立図書館のライブラリをご紹介しています。今回は中南米のギター音楽を収録したアルバムをご紹介します。元音源はワーナーなので、結構いろんな人がブログで取り上げているアルバムでもあります。その理由は、1曲めがピアソラだから、なんですが・・・・・

ピアソラって、バンドネオンってイメージが強いと思います。タンゴでしょ?って言う人もいるかと思いますが、私は以前、ピアソラのスタイルからして、最後の新古典主義音楽の作曲家だと位置づけています。

アストル・ピアソラ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%A2%E3%82%BD%E3%83%A9

確かに、ピアソラの音楽のコアはタンゴだと思います。けれどもタンゴであることにとらわれることなく、タンゴをコアにした自由な音楽を追求したのがピアソラです。ですから、当然当時のクラシック音楽の潮流や、ジャズなどの要素も混ざって、クラシック的に言えばとてもカンタービレする、哀愁を強く帯びたおんがくが成立しました。

その上で、楽団の編成も紆余曲折を経ています。そんなピアソラですから、楽器などこだわっていないんです。その一つの結果が、第1曲に収録されているピアソラのタンゴ組曲なのです。

やーぼーの聴楽雑誌
ピアソラ『タンゴ組曲』(アサド兄弟)
https://blogs.yahoo.co.jp/tiento_antiguo/49892018.html

上記のエントリはまったく同じアルバムを取り上げたものです。不思議なことに、まるでピアソラでギターは当たり前だよってくらい、触れていないでしょ?それがピアソラだから、です。むしろ、他の作曲家の作品を短い時間でじっくり聴けるところにこそ、このアルバムの真価があるとわたしは思います。

最後から二つ目は演奏しているアサド兄弟の兄の作品でこれまた哀愁と味わい深い作品ですし、ヒナステラはむしろギター作品も有名で優れた作品。それ以外の作曲家の作品たちも、可愛らしかったり、のどかだったり、どこか懐かしい匂いすら感じます。少年時代の夏休みの昼下がりのような・・・・・

演奏するアサド兄弟の表現力が優れているからこそだと言えます。それはピアソラは献呈するよなあって思います。力強さとしなやかさに満ちた、生命力あふれる演奏は、ついつい体を揺らしてしまいます。じんわりと自分の魂に染み込んでくるようです。それゆえに共感するとつい体を揺らしてしまいます。私としてはまるでコンサートホールで優れた演奏を聴いて感動しているような感じ。

アコーギクも自分たちの「歌」を表現するのに十分ですし、その「カンタービレ」は絶品!いやあ、夜更けに聴いても本当に目がぱっちりするくらい明瞭でかつ哀愁を帯びています。うん、私好みだ。いいなあ。

こういう音楽の浸り方は、忙しい私にとって最上の贅沢なようにすら思います・・・・・いや、やっぱりそれはコンサートホールですけどね。でも匹敵するくらいな、素敵な時間を過ごすことができるのではって思います。




聴いている音源
中南米のギター音楽
アストル・ピアソラ作曲
タンゴ組曲
レオ・ブローウェル作曲
ミクロ・ピエサス
エルメト・パスコアール作曲
ベベ
ラダメス・ジナタリ作曲
組曲「肖像」から
 アナクレット・デ・メディロス
 シキーニャ・ゴンザーガ
セルジオ・アサド作曲
珊瑚の市レシーフェ
ヴァルセアーナ(ワルツ風)
大鬼蓮
跳躍
アルベルト・ヒナステラ作曲
バレエ「エスタンシア」から「たそがれの牧歌」
セルジオ&オダイル・アサド(ギター)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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