かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

マイ・コレクション:ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集3

今回のマイ・コレは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集の第3集を取り上げます。レーゼルのピアノ、フロール指揮ベルリン交響楽団の演奏です。

この第3集は第5番「皇帝」と、ピアノと管弦楽のためのロンド変ロ長調が収録されています。よくある合唱幻想曲ではなく、WoO.6と「皇帝」のカップリングです。

全集を買った当時、実は私はベートーヴェンのWoO番号の作品にも興味を持ち始めていまして、そのため合唱幻想曲ではどうも買う気がしなかったのです(そのため、今ではもう一つ全集をとなればたいてい合唱幻想曲が入るので県立図書館で借りてくることしか考えていません)。この全集になった理由の一つが、この第3集のカップリングであったことは、とても重要な要素でした。

さて、演奏ですが、第5番に関しては、すでに持っていましたわけでして・・・・・

マイ・コレクション:ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
http://yaplog.jp/yk6974/archive/225

この時、私はこう語っています。


「この皇帝もこの演奏以外、全く聴けないというジレンマに陥ってしまいました・・・・・それほど、私にとって強烈な印象を与えた演奏です。

実際、その後私は念願だったベートーヴェンのピアノ協奏曲全集(これも、また取上げます)を買うことになるのですが、その皇帝の演奏をなかなか好きになれませんでした。それがようやくいいなと思えるようになるまで、10年くらいの年月を必要としました。」


そう、この演奏はなかなか好きになれませんでした。聴いた当初はルバートがどうも私好みではなく、またテンポもゆったりめでこれもそれほど私の心を捉えませんでした。

まあ、簡単に言えば、青かった・・・・・つまり、若かったのですね、私は。

それが今ではどうでしょう。このエントリを立てるに当たり、もう一度聴きなおしてみますと、「おや、いいなあ!」と思っている自分がいます!

テンポはゆったり目とはいえ、それほど苦にならない程度ですし、ルバートも今では当時ほど気になりません。恐らく、いろんな演奏を聴いてきたという経験もあるのだと思いますが・・・・・

もうひとつ、いまなぜこの演奏が受け入れられるのかを考えた時に気付いた点があります。それは、再生装置の差です。実は、昨年までルプーの演奏のCDを買った時と同じスピーカーで聴いていたのです。当然、このCDを買った当時も同じスピーカーで聴いています(デッキとアンプは異なります)。ところが、いま新しいデッキとスピーカーで聴きますと、なんとはっきりと細部がききとれるのでしょう!

スピーカーは経年劣化します。当然ですが、それによって再生音も変化するのです。アンプの設定も最初と異なります。また、パソコンも2年程前に新しくしましたが、そのアンプがいいこと、そしてそもそも新しいパソコンの性能がいいことも、細部がよく聴きとれることに繋がっています。

デッキのほうがナチュラルな設定になっていますので、多少音がぼやけますが、それでも昔に比べますと、ずっといい音で鳴っていることに気が付いたのです。

つまり、私はこの演奏のコアな部分を聞き逃していたのではないか・・・・・そんな気がするのです。

では、大音量で聞けばいいじゃないかと思うかもしれませんが、わが家は野中の一軒家ではありませんって!まあ、ヘッドフォンでという選択肢もあったかもしれませんが、私は家でデッキで聴く場合、深夜以外はヘッドフォンを使いません。装着すると気になるので、嫌なのです。今ですら、基本的に深夜でさえヘッドフォンを使かわず、迷惑にならない程度の音量に下げてパソコンで聴きます。これですとスピーカーがほとんど目の前で距離がないため小さい音でも聴こえるからです。そのほうが私にとってはストレスなく、しかもあまり迷惑をかけず音楽を聴くことが出来ます。

でも、携帯電話で聴くということは、ヘッドフォンを使うってことですよねって言われそうですが、その通りです。外で聴くときには当然ですがヘッドフォンです。しかしそれも、基本的に装着しても気にならないものを選んでいます。基本的にヘッドフォンは好きではありません。でその携帯電話にはルプーのが入っているのでこの演奏をヘッドフォンで聴くことも今までなかったわけで・・・・・

だから、この演奏の素晴らしさになかなか気づかなかった自分がいた、ということになるかと思います。

端正で気を衒わない演奏。素晴らしいアンサンブル。アインザッツも強く私好み。その点が、どうもぼやけていたように思います。確かに、10年という時間は再生装置に経年劣化をもたらし、再生音に変化をもたらすようです。

レーゼルのピアノもとても音が立っていて、小気味いいのですよね。実際、第3番と第4番は好きなわけで、再生装置とルプーの演奏があまりにも素晴らしすぎたことから、この演奏をなかなか評価できなかった自分がいたように思います。

それがよくわかるのが、実はWoO.6(この作品、小さいながらもベートーヴェンの協奏曲の変遷が分かる素晴らしい作品なのです!)なのに、それすら今までいいと思っていなかったとは・・・・・

何のために自分はこれを買ったのだったか?と思わずにはいられません。もしかすると、この演奏はそれだけ私に、いろんな演奏を聴きなさいと言っていたのかもしれませんね。ただ、そのメッセージを意固地になかなか受け取ることが出来なかった・・・・・・

つまり、やはりこの一言に尽きるわけです。私が青かったのだ、と。



聴いているCD
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73「皇帝」
ピアノと管弦楽のためのロンド変ロ長調WoO.6
ペーター・レーゼル(ピアノ)
クラウス・ペーター・フロール指揮
ベルリン交響楽団
(徳間ジャパン ドイツ・シャルプラッテン TKCC-15154)



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