かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ ハンブルク・チェンバロ協奏曲集2

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、カール・・フィリップ・エマヌエル・バッハチェンバロ協奏曲の内、ハンブルクチェンバロ協奏曲と言われる作品群を取り上げていますが、今回はその第2集です。

多感様式、ギャラントと言われる時代、バロックとは少し和声が違ってくる時代。第1集でのすこしおとなしめな作品とは打って変わって、第1曲として収録されている第4番はかなり激しさもある作品です。

あとの2つ、第5番と第6番はギャラント様式らしい作品となっていますけれど、第4番は循環形式の萌芽すら見られ、第1楽章の主題が第4楽章(!古い形式だってことです!)にも使われている作品です。となると、カール・フィリップの作品たちが如何に後世に影響を及ぼしたのかが分かる作品たちだと思います。

その上で、しっかり楽しめる作品たちでもあります。そんな御託をならべなくても、まずは楽しめることは素晴らしいですし、また父ヨハン・セバスティアンとはまた違った優れた才能を見出すことができるでしょう。

また、演奏面では、第1集第2集とも、オケとソロのバランスがいい!チェンバロもその構造上どうしてもピアノほどの強い音が出るはずもなく、オケの編成が大きすぎるとチェンバロの音が埋没し、聞こえにくくなる可能性が高いんですが、バロック専門のオケだからこそそのバランス感覚が絶妙で、しっかりチェンバロの音を私達に聴かせてくれます。そうじゃないと協奏曲じゃないですしね〜。

意外とそんな繊細な点は見過ごされて、あたりまえのように思われてしまうんですが、これ、プロでもわかっていない人が一定数いるので・・・・・あるいはわかっているのなら説明が必要なのにしなかったり。それはどうなんだろうなあって思います。一応、クラシック音楽は芸術ですが他のジャンルとの市場における競争にはさらされているので・・・・・配慮願いたいなあって思います。別に大フィルのようにチラシまかなくていいので(大阪維新の会は本当に作品を作り上げるということがどういうことかがわかっていない人たちだと思います)。

さらりとプロらしい仕事をしつつ、その実は演奏家たちがしっかり作品を味わい、演奏を楽しんでいる・・・・・それが、私達聴衆にはしっかり伝わるんですよね。カール・フィリップが音楽でもって表現したかったとことが何であるか、なんとなく想像できるような演奏は、私にとってとても魅力的で、ついヘビロテしてしまいますw




聴いている音源
カール・フィリップエマヌエル・バッハ作曲
チェンバロ協奏曲第4番ハ短調Wq.43-4
チェンバロ協奏曲第5番ト長調Wq.43-5
チェンバロ協奏曲第6番ハ長調Wq.43-6
アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ
ペトラ・ミュレヤンス指揮
フライブルクバロック・オーケストラ

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




このブログは「にほんブログ村」に参加しています。

にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ 合唱・コーラスへ
にほんブログ村