音楽雑記帳、今回はPC内の音楽ファイルをアップサンプリングして聴くときのプレーヤーについてです。
以前、私は以下のエントリで、アップサンプリングとアップスケーリングについて述べました。
それからたった2年で、状況が変わるとは思いもよりませんでした。次のPCもwindows10だと思っていましたので、おそらくこの上記エントリは多くの方に資するものと思ってきました。
しかしながら、windows10が2025年にサポートが終了することが決定し、次のPCはwindows11が有力となり、それが先日現実になろうとは、思ってもみませんでした・・・・・
windows11は、2021年にリリースされ、2年たっているのですが、音楽鑑賞環境としてはまだまだアプリが追い付いていないような気がします。例えば、先日再生しなかったと言った、ソニーのMusic Center for PCですが、実はwindows11には対応しています。私はそれを確認したうえでインストールしなおしたのですが・・・・・WASAPI排他モードでは再生できなかったのです。排他モードではない通常モードでしか、再生できなかったのです。それは、アップスケーリングしながらの再生はできないことを意味します。もちろん、そもそもは音楽管理ソフトですので音楽ファイルが取り扱えないわけでもないですしハイレゾが聞けないわけでもありません。しかし、圧縮ファイルをアップスケーリングして、例えばmp3ファイルをハイレゾ相当にして聴くことはできない、ということになってしまうのです。
これは、アップサンプリングやアップスケーリングで聴くことを前提にしていた私にとっては痛い仕様変更でした。スマホでは問題ないことがPCでは難しい・・・・・おそらく、リサンプリングして聴いている人の多くはスマホでという人が多いことをうかがわせます。それは私も同様なんですが、PCでも行っていた私としては、とても痛いことでした。
一方で、windows11に搭載されているプレーヤーであるメディアプレーヤーは進化し、音質も非常によくなっています。なのでそれで聴いてね、ということなのでしょうが、しかしやはりどこか高音の伸びには不満が残る感じが否めなかったのです。
そのため、代わるアプリを探してみました。「windows11 WASAPI排他モード 再生アプリ」と打ち込んで検索。そして、以下のページがヒットしました。
5つのうち、foobar2000とMusic Beeは以前もインストールしていたアプリなので、インストールしたのですが、foobar2000は確かに音質はメディアプレーヤーよりもいい感じですが、排他モードでは再生せず。Music Beeは開いても以前よりわかりづらくなっており、使いづらそうです。リッピングソフトとしては使えそうですが。
そのため、第3のアプリを選定することとしたのです。それが、フリーウェアであるTuneBrowser。
個人の方が作成し頒布しているもので、無料では管理できる曲数に制限があるだけで、再生には有料と変わりありません。そしてこのアプリのすごい点は、ASIOもしくはWASAPIどちらの排他モードであってもアップスケーリングとアップサンプリングしながら再生できるというところなのです。
一見すると使い方がわからないような印象を受けますが、フォーラムがあってそこで質問等が受け付けられており、その回答内容も検索すればヒットしますので、わからなくなったら「TuneBrowser 〇〇(〇ないには機能を入れてください)」と検索すれば該当の機能に対するフォーラムにおける回答を見つけることができます。わたしも、アップサンプリング設定の仕方と排他モードの設定の方法は検索したうえでフォーラムにおける製作者の回答を見て設定しています。私の場合は排他モードはWASAPI、サンプリング周波数は192kHzにしてあります。ビットはどうやら32bitで固定されているようです。24で十分なのですが・・・・・
さらに、排他モードを反映させるために、スピーカーであるソニーのSRS-HG10と連携するように設定もしています。これで排他モードが反映され、基本88kHz未満のものが192kHzへと32bitでアップサンプリングされることになっています。
以下のサイトも、入り口としては参考になるかと思います。私も最初はこのページを参考にして、細かく設定しました。
時代はこうなったか、とおもいます。制作してくださった方にはお礼の言葉しかありません。できれば私はものぐさなので、有料で使い続けたいと思っています。もちろん無料でも使い続けることができますが、データベースを削除する必要があり、ちょっと面倒です。しかしその面倒を嫌がらなければ、ソニーのMusic Center for PCと同じように排他モードかつアップスケーリングしつつアップサンプリングしながら音楽を聴くことができます。
いやあ、天下のソニーがフリーウェアに負けることを目の当たりにするとは・・・・・一応、Music Center for PCも使い勝手はいいので残してありますが、おそらく使わないだろうと思います。それはソニーを見限ることではありませんが、私は管理アプリとしてMusic Center for PCを使っていませんので、お蔵入りが濃厚です。私の見立てだと、windows11が排他モードなので、Music Center for PCで排他モードを選んでしまうとバッティングしているような感じがします。それはfoobar2000でも同様です。
その意味では、アップサンプリングアプリの勢力図が変化したと感じます。TuneBrowserがどこまで市民権を得るのか、注目です。あとは再生時楽章が続いていて音楽ファイルでは二つに分かれている場合ギャップが生まれないか(例えばベートーヴェンの「運命」第3楽章と第4楽章など)。そこはまだ検証が済んでいませんので、検証が済んだらまたエントリをあげたいと思います。
実は、長年使ってきた某アプリがインストールできなかったので・・・・・それについては、次回述べたいと思いますので今回はこれで。
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