かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:東京交響楽団 Live from Muza! モーツァルトマチネ第40回

今月のお買いもの、令和2年8月に購入したものをご紹介します。e-onkyoネットストアにて購入しました、東京交響楽団のLive from Muza!モーツァルトマチネ第40回のアルバムです。192kHz/24bitのハイレゾです。

これは以前、コンサート雑感で取り上げた公演を録音したものです。

ykanchan.hatenablog.com

ですから、内容としては上記エントリでほとんど語ってしまっていますし、それと違う部分など見出すことはできません。ですが、アルバムとして、あるいはメディアとしてはどうなのか?ということは語れるように思います。

まず、上記エントリで私が購入を迷っていた理由からお話ししましょう。それは最近、96kHzでは満足しないというか、それ以上でも大丈夫な環境が整ってきたから、と言えます。

ちょうどこのころ、私は職場から種子島へ出張の話が出始めます。期間としては1か月以上。最低でも1か月半程度を提示され、結構悩んでいた時期で、しかしもしそうなったら、音楽を聴くことくらいしか楽しみはないなあと思っていました(種子島在住の方には嫌な思いをさせる文章かもしれず申し訳ありませんが、実際娯楽と言ったものがほとんど島内ないですし)。となると、早晩スマホmicroSDカードは容量の多いものへと変更せざるを得ないだろう、と。

そうなれば、ファイルの大きなものであったとしても、ある程度多く収容できます。であれば、96kHzにしておく必要はないな、と思ったのです。購入金額にしても、96kHzと192kHzとでベラボウに差があるわけではありません。せいぜい数百円です。であれば、サイズが大きいものを選択して、さらなる臨場感を楽しむこともいいかもしれない、と思ったためです。

そういったことから、以前サン=サーンスの「オルガン付き」を同じ東響さんので購入した時とは異なり、より臨場感のある192kHzを選択したのでした。私としては2例目の192kHzでした(ちなみに1例目は久石譲指揮ナガノ・チェンバー・オーケストラによる第九)。

まず最初は、スマホでイヤホン越しで。いやあ、クリアなんてもんじゃない。近くで空気が振動しているかのような新鮮さが、いきなり耳に飛び込んできます。息遣いが伝わってくるかのような臨場感。金子氏のピアノのみずみずしさ。オケの生きの良さ。うん、これがコンサート会場だ、と思います。

一方で、これだけデータが豊富であっても、ホールにおける音が降ってくるかのような感覚は、あまりにも音が近すぎる感覚があって感じられません。ですが・・・・・

これをスピーカーで聴きますと、がらりと変わり、ちょっとぼんやりする一方、残響がまるでホールのようなんです。いわば、イヤホンだとホールの一番前で聴いている感覚で、スピーカーだと一番後ろで、音がまるで降ってくるかのような感覚なんです。CDのような作られたクリアさというものはなくむしろアナログのレコードに近い感じですが、そのためかホールの大きさだとかを確実に感じることができます。

さらにこの録音は、いわゆるホールを使ったセッション録音と同じなので無観客。その分の残響の増加分も含めて、どの聴き方でも空気感を感じるのがいいですね~。さらにこの録音を聴いている現在では、PCで高音質で聴くために、アプリをソニーのMusic Center for PCに替え(ハイレゾなのでDSEE HXはきかせていません)、さらにそのアプリでは排他モードが選択できるため、排他モードにしています。そうすると、なんと音がさらにクリアになることか!臨場感が特に感じられるようになります。

上記エントリで聴いたときは決して音質という点ではいいとは言えません。現在ネット配信はほとんどがAACと言ってmp3のサイズです。ですから動画ではまずホールと同じような残響とは若干かけ離れていると言えるでしょう。スマホでなら、たとえばソニーXperiaならDSEE HXが標準で装備されているのでそれをオンにすれば動画の音もハイレゾ相当になりますが、PCではそうはいきません。Music Center for PCもあくまでもPCで「音楽」を聴くためのアプリであって、動画の音声までハイレゾ相当にしてくれるわけではありません。それはスマホでないと難しいのが現状です。

ですから、このようにハイレゾで音だけでも販売してくれるのは本当に素晴らしいことだと思います。今後はPCで動画を見るその音をどう高音質化していくかがカギとなっていくことでしょうが、東響さんがこのように自分たちのコンサートをハイレゾで販売してくださるのは本当にありがたいことです。これはアフターコロナであっても、ぜひとも続けてほしいと思っています。

 


聴いているハイレゾ
東京交響楽団 Live from Muza! モーツァルトマチネ第40回
ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト作曲
フルート四重奏曲第3番ハ長調K285b
交響曲第35番ニ長調K385「ハフナー」
ピアノ協奏曲第13番ハ長調K415(387b)
金子三勇士(ピアノ)
八木瑛子(フルート)
水谷晃(ヴァイオリン)
武生直子(ヴィオラ
伊藤文嗣(チェロ)
原田慶太楼指揮
東京交響楽団
(Exton ovcl00727)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方、そして新型コロナウイルス蔓延の最前線にいらっしゃる医療関係者全ての方に、感謝申し上げます。