音楽雑記帳、今回は音楽配信サービスQobuzについてです。
Qobuzはフランスで設立された音楽配信サービスです。1億曲もの作品を揃え、ストリーミングもダウンロードもできるサービスです。
私は今までe-onkyo musicを使ってきましたが、10月16日についにサービス終了。Qobuzに統合されました。そのQobuzが10月23日にプレオープンしましたので、早速データ移管をして会員になりました。なお、ダウンロードだけであれば無料で会員登録できますが、ストリーミングを楽しむためには定額会員になる必要があります。現在はstudioプランだけですが、Sublimeというダウンロード時に割引になるサービスはないそうです。翌24日には正式オープンしたそうですがそれでもSublimeプランは設定されていません。この辺りの理由はわかりません。
一方で、先日このブログではe-onkyo musicで購入した音楽ファイルは再ダウンロードできないと述べましたがそれは誤りで、どうやらデータ移管された後では再ダウンロードできるとのことです。ただし、不可のものも存在するということで、実際どれが可能でどれが不可なのか、私自身の購入履歴を見てみますと、何と・・・
まず、バッハ・コレギウム・ジャパンの録音は全て不可、そのうえで東京フィルのベートーヴェン第九とヴィヴァルディのフルート協奏曲でエンジニアが手動でリサンプリングしたアルバムは不可、となりました。それ以外は再ダウンロード可能です。バッハ・コレギウム・ジャパンに関しては、Qobuzで新たなラインナップがあって、そちらは購入可能となっています。まあ、全体の中では少数なのですが、結構気に入っている録音が軒並み不可となったのはちょっと寂しいです。ローカルにあるファイルがいつまでも無事でいてくれることを願うのみです・・・
ただし、e-onkyo musicになかった音源がQobuzには存在するのは大きな収穫です。おそらく来月ご紹介することになるかと思いますが、フローリアン・ヘルガート指揮オーケストラ:コンチェルト・ケルンによるモーツァルトのレクイエム、オシュトリーガ版の録音が存在することは確認済みです。この音源はパナムジカさんでも紹介されていますが、パナムジカさんでCDを買うよりも Qobuzでハイレゾを購入してダウンロードするほうが音質がよく値段も700円ほど安いのが特徴。この点ではQobuzへの移行は正解だったのかもと思います。
ストリーミングサービスだと一人プランなら1ヶ月1280円ほどですので、さらに安いと言えます。ただし私はストリーミング会員にはならず無料会員でダウンロードのみを選択しました。ハイレゾだと高くつきますが仮にラインナップに希望する音源がなくHMVなどでCDを買うことになった場合はハイレゾのみの購入よりも高くなるためです。ストリーミング会員になるのはもう少し先にしようと思います。一年の中でほとんどCDを購入することがなければ、その時ストリーミング会員になろうと考えています。まあ、以下のサイトでも言及されていますが、いろいろ問題点はあるようですし・・・この辺りは、使って見ながら判断でいいと思います。
決済もクレジットカードだけでなく楽天ペイ、d払い、auかんたん決済が選べるので、クレジットカード持ってないんだけどという人もスマートフォンさえあれば購入可能です。銀行振込はありません。現金決済が通常という人はスマートフォンをお持ちなら電話料金と一緒に支払いという形が選択できます。ただしそれもまとめてになりますので買い過ぎにご注意を。そういう人はストリーミングサービスを選択するほうがいいかもしれません。あくまでもストリーミングサービスは私の見立てでは視聴が出来るという事であり気に入ったらダウンロードしてくださいというスタンスだと思われます。まあサイトから消えてもその時だけ楽しめればいいという人はストリーミングサービスをどんどん楽しめばいいと思いますが、クラシックファンだとむしろ手許に持っておきたいという方が多いと思いますから、ストリーミングサービスを楽しみながら「これいい!欲しい!」となった時だけ購入してダウンロードという使い方がいいと思います。ただ、短い時間の視聴は無料でも出来ますので、その機能を使うだけでいいという方は、私と同じように無料会員になりいいなと思ったものだけダウンロードでいいと思います。
プレーヤーに関しましてはまだダウンロードしていないので何とも言えません。様々な方が音質に関して述べられていますので現時点ではそちらに譲りたいと思っています。なぜなら私自身はTune Browserでいいと思っているからです。実はQobuzでラインナップされている音楽ファイルにはCD音質も存在しますし24bitだけでなく16bitも存在しますし、何なら96kHzどころか88kHzも存在します。それでもいい音でなるでしょうが私のようにリサンプリング再生が普通になっている人の場合だと、補正して聴けるようそもそも最初からTune Browserを使うほうが無駄がないですしPCのリソースを使わなくて済みます。一応こんど音源を買う時にはアプリをダウンロードしておこうとは思いますが、たぶん音質からしてTune Browserで十分だろうと予想しています。そう判断した暁にはQobuzのプレーヤーは削除でもいいと思っています。ただ、私自身はソニーのMusic Center for PCアプリをいまだ保有していますが、仮にQobuzのプレーヤーでも十分行けるとなった場合には、Music Center for PCを削除でもいいかなと思っています。ここ2、3年のネットワークオーディオやストリーミングサービスの進展を鑑みますと、すでにMusic Center for PCも時代遅れの感がぬぐえないからです。
少なくとも、Qobuzのオープンは日本で本格的なネットワークオーディオやストリーミングサービスの開始をつげるものと考えて差し支えないでしょう。海外由来であるからこそ、日本のサイトではなかなかない音源を見かけることもできますし何なら日本でまだ発売されていないような音源も先に購入できるかも。いろんな問題点はありますが、私も上記サイト同様、まずはオープンを祝いたいと思います。一年待たされていろいろ問題点はありますが、クラシックファンにとっては使いやすいものになったのではと思います。後はラインナップ次第ってところですが、それは今後見守りたいと思います。
地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方、そして新型コロナウイルス蔓延の最前線にいらっしゃる医療関係者全ての方に、感謝申し上げます。