かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

音楽雑記帳:インバル指揮フランクフルト放送響の演奏によるマーラー交響曲第5番をハイレゾ相当で聴いてみる

音楽雑記帳、今回は私のコレクションの中から、エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団演奏のマーラー作曲交響曲第5番を、ハイレゾDSD2.8kHz相当で聴いてみた、ということで書いていきたいと思います。

6月に購入したハイレゾの中に、DENONORTハイレゾがありました。その音質はとてもよく、さすがだと思ったのですが、実はe-onkyoで選べる中に、すでに私が持っているインバル指揮フランクフルト放送響によるマーラー交響曲第5番の音源がありました。

なら、買う前に、そのCDを機械的ハイレゾ相当にして聴いてみようじゃないか、ということでやってみたのが今回の企画、ということになります。

私はハイレゾ再生用に二つのプレーヤーアプリをPCに入れています。二つともソニーですが、一つは主として使っているMusic Center for PC、そしてもう一つはCDで楽章がそれぞれ分かれていることが初めからわかっているものを再生するときに使う、Hi-Res Audio Playerです。今回は後者のHi-Res Audio Playerを使っています。

これはハイレゾ相当になるときにはDSD1kHzで再生するので、実はMusic Center for PCよりも高音質なのですが、楽章でギャップが必ず生まれてしまうのが欠点なので、使う機会は限りなく0に近いプレーヤーでもあります。しかしマーラー交響曲第5番は確実に楽章が分かれているので、安心して使えます。

その結果は・・・・・いや、e-onkyoで買う必要なし、です。CDプレーヤーで再生するよりも確実に高音質で再生してくれます。しかもハイレゾらしい、音の細やかさと、空気感は半端ありません。このディスクにそれだけの情報が詰まっていたか!とつい膝を叩いてしまいます。

もちろん、メディアはCDなので、44.1kHz/16bitです。それをしっかりとハイレゾ相当で聴いてみれば、なんと情報量がまだあったことか!と思うのです。勿論これは録音当時の「音」を再現できるものではないですし、それはハイレゾそのものであっても同様です。しかし限りなくCDのデータ量でも、ハイレゾ相当のデータとしてきくことができるのであれば、何も再びお金を出す必要はないと言えるでしょう。

むしろ、PCMでリマスターするのではなく、DSDでリマスターするほうがいいのでは?という気がしました。実はDENONの音源は私は大抵dbpowerampでアップコンバートしたうえでCDexflac可逆圧縮するのがハイレゾ相当で聴くときの通例です。ですがDSDならCDそのものでも艶のある臨場感あふれる音場を作ってくれます。DENONさんにはぜひとも参考にしていただけたらと思う次第です。

そしてこれなら、e-onkyoに最近新たに販売したファイルがないのも納得だなあと思うんです。CDを買ってもらい、それぞれでアップコンバートするほうがコストは安上がりです。ソニーの技術にDENONをはじめとする日本コロンビアが負けた、ということになろうかと思います。それだけ、ソニーのアップサンプリング技術は高く素晴らしいことを意味します。特にDSDへのアップサンプリングはぴか一です。

そういう事を知ってか知らぬか、実は最近父とパナソニックハイレゾ対応のアンプでPCと直につなげるコンポを作ったことを話題にしたことがありました。赤井電機のエンジニアだった父は、なんと!私がテクニクスだからというのに反応して「テクニクス程度、だからwwwwww」

・・・・・お父さん、それ、かなり爆弾発言よ、と思いつつ、でもオーディオエンジニアとして音質をカセットデッキという世界で追求してきた父だからこその批判なんだろうなあと思いながら、苦笑しながら受け流していました。つまり、今残っているオーディオメーカーでも、ピンからキリまである、ということを意味します。日本コロンビアはそんな中、ソニーという歴史ある、そう簡単には倒れない技術の巨人相手に、敗退せざるを得なかった、ということになろうかとおもいます。つまりは、「テクニクス程度」にすらなれなかった、ということを意味するからです。勿論、6月に購入したハイレゾ音源の音質は本当に素晴らしかったのですが・・・・・

実はその技術、2015年あたりのものなんです。そこからたった7年で、機械的ハイレゾ相当にアップサンプリングする技術のほうが勝ってしまったということになるんです。時代はあっという間に移ろっていきます。カセットデッキの世界で、そんな速い移り変わりを経験した父だからこその皮肉だったと、今では理解できます。そして日本コロンビア、つまりはDENONがなぜ今新しい音源を提供しないのかも、今回の企画で存分に体験できる機会となりました。

こうなると、やはりソニーさんに、PCとつなげられるハイレゾ対応アンプを、できれば安価で市場に出していただきたいなあという気がします。中華ポタアンに音質で対抗できるのはやはりソニーであろうと、私は予測するためです・・・・・・

ぜひ、願いが届くといいなと思っています。七夕は当の昔に今年は終わっておりますが・・・・・・

 

 

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方、そして新型コロナウイルス蔓延の最前線にいらっしゃる医療関係者全ての方に、感謝申し上げます。