かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から~府中市立図書館~:ドビュッシー 「選ばれた乙女」他

東京の図書館から、今回は府中市立図書館のライブラリである、ドビュッシーの「選ばれた乙女」ほかを収録したアルバムをご紹介します。

第1曲目が「選ばれた乙女」。カンタータというカテゴリですが、「ポエム・リリック(音楽付の詩)」と銘打たれている作品です。

ja.wikipedia.org

歌詞は以下に。

www7b.biglobe.ne.jp

ドビュッシー若かりし時代の作品ですが、題材がすでに象徴主義が確立した時代と同じ、想像上のことを絵画で写実的に表現されたものであることが特徴です。それゆえにフランス音楽らしいとか、まさにフランスのドビュッシーとかという言葉がウィキには掲載されているのだと思います。

これと対比するかのように、2曲目が「牧神の午後への前奏曲」ですし、3曲目が「管弦楽のための映像 第2曲「イベリア」」です。いずれもドビュッシー象徴主義音楽の代表作ともいうべき作品です。それとくらべて、「選ばれた乙女」がそん色ないことに驚かされます。

まさにドビュッシーが若いころからどんな音楽を目指していたのかが明確な作品であると言えるでしょう。ドビュッシーの合唱曲はあまり演奏機会がありませんが実に美しく味わい深い作品です。

指揮はアバド。オーケストラはロンドン響。合唱団はロンドン交響合唱団。この組み合わせは常に素晴らしいパフォーマンスを提示してくれますが、特に合唱団の軽く美しい声は絶品!アバドのタクトも冴えており、オケもふんわりとしているにも関わらず力強さもあり生命力を感じます。

そんな演奏を、ソニーのMusic Center for PCでDSRR HXを動作させてハイレゾ相当で聴きますと、まるでコンサートホールにいるかのような、玉の如くなサウンドドビュッシーのような象徴主義音楽では本領を発揮してくれます。ぜひこの録音はCDでだけでなく、PCでリッピングしたうえでハイレゾ相当で聴くことをお勧めします!

 


聴いている音源
クロード・ドビュッシー作曲
「選ばれた乙女」~ダンテ・ガブリエル・ロセッティの抒情詩による女声独唱、合唱、管弦楽のための~
牧神の午後への前奏曲
管弦楽のための映像 第2曲「イベリア」
マリア・ユーイング(選ばれた乙女)
ブリギッテ・ベイリーズ(語り手)
ロンドン交響合唱団(合唱指揮:リチャード・ヒコックス/当録音指導者:サイモン・ジョリイ)
クラウディオ・アバド指揮
ロンドン交響楽団

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