かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から~小金井市立図書館~:ブラームスのハンガリー舞曲集

東京の図書館から、今回は小金井市立図書館のライブラリである、ブラームスハンガリー舞曲集第1番と第2番を収録したアルバムをご紹介します。

ブラームスハンガリー舞曲集はそもそもピアノ連弾で原曲は書かれていますが、独奏などいろんな版が存在します。そんな中、このアルバムでは第1番は独奏用で、第2番は原曲通りの連弾で収録されています。

演奏するのはジュリアス・カッチェンとジャン・ピエール=マルティ。独奏はカッチェンが担当。繊細かつ情熱的で、オケ版で慣れていると驚かされます。しかし聴いているうちにその中に力強さだったり、あるいは生命力を感じたりするのです。

こういう作業はとても楽しいものです。自分のイメージがいい意味で壊され、新しいものが再構築されるからです。決して以前のイメージを悪と決めつけるのではなく、一旦バラバラにして再構築されるので、以前のイメージと新しいものが同居して、自分の世界がより豊かになるからです。

カップリングに16のワルツ集作品39が収録されていますが、これもブラームスがそもそもピアニストであるということを思い起こさせてくれる作品です。カッチェンの自在なピアノは、舞曲であるワルツが歌となって響いてきます。適度に酔えていい気分~

ブラームスピアノ曲には魅力的なものが数多くありますが、その魅力をしっかり伝えられるピアニストは少ないように思われます。そんな中、カッチェンのピアノは作品の魅力をしっかり伝えるだけの表現力があるように思われます。

 


聴いている音源
ヨハネス・ブラームス作曲
ハンガリー舞曲集第1巻
ハンガリー舞曲集第2巻
16のワルツ集作品39
ジュリアス・カッチェン(ピアノ)
ジャン・ピエール=マルティ(ピアノ)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方、そして新型コロナウイルス蔓延の最前線にいらっしゃる医療関係者全ての方に、感謝申し上げます。