かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:アダム・フィッシャー指揮デンマーク室内管弦楽団によるベートーヴェン交響曲全集2

今月のお買いもの、令和4年1月にe-onkyoネットストアにて購入しました、アダム・フィッシャー指揮デンマーク室内管弦楽団によるベートーヴェン交響曲全集を9回シリーズで取り上げていますが、今回はその第2回目です。

第2回目は第2番。疾走感が気持ちいいのですが、かといってそれほど快速なのかと言えば実はそれほどではありません。テンポ的に古い録音とものすごく違うかと言えばそんなことはありません。それでも疾走感を感じ、とても気持ちがいい演奏です。

こういうのはちょっとした弦の使い方とかなんですけど、実にうまいなあと思います。デンマークというクラシック界ではちょっと周辺になっているような地域で、これだけのオーケストラがあるというのは素晴らしいことで、まさにヨーロッパという地域の層の厚さを感じます。

いやあ、これナクソスですけれど、こういうオケを見つけてくるのはナクソスらしいなあと思います。どんな情報網を持っているんだろうって思います。疾走感だけではなくて強弱のつけ方による繊細さもありますし、実に上質。

ナクソスですからそもそも廉価盤ですが、それでこんな上質な演奏を楽しめるなんてすばらしいの一言です。オケが演奏を楽しんでいるかのようにすら聞こえます。ベートーヴェン交響曲とはこれほど楽しいものだったのか!と驚いているかのよう。

第1番でもそうでしたが、舞踏性もしっかりと持っている演奏なので、何度でも聴いていたい!と聴衆に思わせる演奏になっているのが本当に素晴らしい!ベートーヴェン交響曲はもっと重々しいものだ!と思っている人にとっては腰抜かす演奏でしょうけれど、けれど精神性って重々しいものでは決してないわけなので・・・・・

あまりにもベートーヴェンが神格化されすぎているきらいがあるんですけれど、この演奏は「人間ベートーヴェン」にフォーカスしていて私は好きです。人間には喜怒哀楽があるわけで、その4つの面があって初めて精神性だと私は思います。その意味では実にこの演奏は爽快かつ精神性のある沿層だと思います。

さて、次の第3番以降ではどうなるのか、とても楽しみです。

 


聴いているハイレゾ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第2番ニ長調作品36
アダム・フィッシャー指揮
デンマーク室内管弦楽団
(Naxos)

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