かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:リサ・バティアシュヴィリとバレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンによるチャイコフスキーとシベリウスのヴァイオリン協奏曲

今月のお買いもの、令和3(2021)年4月に購入したものをご紹介します。e-onkyoネットストアにて購入しました、リサ・バティアシュヴィリのヴァイオリン、ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンによるチャイコフスキーシベリウスのヴァイオリン協奏曲を収録したアルバムをご紹介します。ハイレゾflac96kHz/24bitです。

それをあえて、ソニーのMusic Center for PCでDSEE HXを動作させて聴いています。本来はハイレゾなので動作させる必要はないのですが、これもちょっとPCで聴き始めたとたん「ん?違う」と思い、動作させてみたのです。

今までであれば、96kHzでもそれほど聴いていてそん色なかったのですが、最近イヤホンで聞いているのと乖離を感じることが多くなったので、あえて動作させてみました。動作させると、192kHz相当にしてくれるためです。

もちろん疑似ですが、それでももともとは96kHz/24bitの堂々たるハイレゾ。ですが、イヤホンで動作させないのと乖離が生じたのです。あくまでも私の感覚ですけれども。それでもPCでかけたとたん、何か違和感を感じたのです。臨場感がPCのほうがなぜ少ないんだろう?と。

もちろん、それはイヤホンとスピーカーの差ですが、もしかすると、耳と音源の距離かもしれない、と思い、かといってスピーカーを耳の近くまで持ってくるわけにもいかず、そのため、動作させてみた、というわけです。

結果的には、それほど変わらないんですが、若干は変化アリ、でした。となると、一度飯森/日本センチュリー響のハイドン・マラソンも動作させて聴いてみても面白いかも、と思います。

それにしてもです、シュターツカペレ・ベルリンの演奏が、ドイツ・グラモフォンから出るとは、思いもよりませんでした。私が初めてシュターツカペレ・ベルリンの演奏に触れたときは、まだ東ドイツだったこともあり、DENONでした。その後ワーナーからベートーヴェン交響曲全集をやはり今回とおなじバレンボイムの指揮で録音。そして今回はバティアシュヴィリを迎えてドイツ・グラモフォン、です。おそらくですが、ロケーションは東ベルリンのキリスト教会のはず。さすがのドイツ・グラモフォンのエンジニアをしても若干違和感が残ったか~、という感じですが、DENONよりはいい感じで録音できているのではないでしょうか。DSEE HXを動作させてある程度音量を上げてあげれば、空気感の素晴らしい演奏を楽しむことができます。

そして、バティアシュヴィリの艶のあるヴァイオリン!歌いまくるそのヴァイオリンは、ともすればはじめ重めに聴こえるのですが、何度か聞いているうちにそんなのが関係なくなってきます。これ不思議。特に第3楽章はノリノリで、むしろ第1楽章第1主題とのテンポ・コントラストがくっきりして、このエネルギーをためるためだったか!と喝采を挙げざるを得ません。最初、スマートフォンで聴いたとき、思わずマスク越しに小さな声で「ブラヴォウ!」と出してしまいました。

続くシベリウスもロマンティックに感情移入して弾くヴァイオリンに酔いしれます。シベリウスのヴァイオリン協奏曲は私自身決して嫌いではないんですが聴く頻度は低い作品。しかしもっと聴いていいよなあ、と思わず「反省!」と某CMの猿になってしまいます。このシベリウスが聴けただけでも、この音源を買った甲斐があったと思いますし、チャイコフスキーも新たな視点を与えてもらった気がします。しかも、このアルバムの隠されたテーマは、反ロシアだと気づいた人はどれだけいるのでしょうか・・・・・シベリウスはわかるけど、どうしてチャイコフスキーが?という・ア・ナ・タ。チャイコフスキーの作品が当時どのようにロシア国内で評価されていたかを顧れば、わかるかと思いますよ・・・・・そして、バティアシュヴィリジョージアグルジア)出身・・・・・

こういった意外性に出会うのが、クラシックCDを買う醍醐味だと思います。

 


聴いているハイレゾ
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー作曲
ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
ジャン・シベリウス作曲
ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン)
ダニエル・バレンボイム指揮
シュターツカペレ・ベルリンベルリン国立歌劇場管弦楽団
(Deutsche Grammophon UCCG-1754 flac 96kHz/24bit)

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