今月のお買いもの、平成29年9月に購入したハイレゾのバレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンのベートーヴェン交響曲全集から、第7番です。
第7番と言えば、リズムの権化と、そのリズムがクローズアップされますが、ハイレゾで聴くと、それだけではない、実にダイナミックな作品であることが分かります。
シュターツカペレ・ベルリンのサウンドは、多少室内楽的な点もあり、勿論それはバレンボイムの指示でもあるんでしょうが、スウィトナーの第九でも同じような傾向があるので、シュターツカペレ・ベルリン独特のサウンドと言ってもいいと思いますが、それでもPCに取り付けてある1000円のスピーカーだと、貧弱に聴こえます。と言うことは、実はダイナミックかつ豊潤なサウンドであると言うことを意味します。
そんな点では、スピーカーを変えればもっといい音で鳴ってくれるはずだと考えられるので、将来PCを中心にコンポーネントを組んだ場合が、とても楽しみだと言うことになります。当然ですが、PCを中心にコンポーネントを組むとなれば、PC机も新しくするでしょうし、スピーカーももっと高くていいものを使うはずだから、です。
で、バレンボイムは特にリズムに焦点を当ててオケを鳴らせている感じがします。特に第1楽章と第4楽章のテンポが速く、リズムが際立ちます。ゆっくり目な第2楽章でも、そしてスケルツォの第3楽章でも、リズムを際だたせる演奏です。いいですね〜これは。私の中でショルティ指揮シカゴ響がトップなのですが、その次には絶対来る演奏です。飯森泰次郎指揮東京シティ・フィルよりは上かな?
そのリズムが際立っている中で、ハイレゾだと、第7番と言う作品が豊潤なサウンドを持っていることに気が付かされるんです。正に音楽はリズムと旋律から成り立っているということを、如実に表してくれます。
勿論、旋律とリズムが音楽の構成要素だなんて、音楽をかじったことのある人であればだれでも知っていますし、特に専門家は必須なことではありますが、かといって一聴衆としていろんな演奏に向き合うとき、はたと忘れてしまうんですよね〜。特に豊潤なサウンドは時として麻薬的で、それに没頭しすぎてついテンポ感はどこかに行ってしまいます。本来はそれも大事な構成要素であるはずなのに、です。
誰でも、リズムと旋律に酔いながら、音楽を聴いているはずで、好みが人によって分かれるだけです。でも、旋律が美しかったり、和声が美しかったり(和声も音楽の大事な構成要素です)すると、リズムはついどこかに行ってしまうんです。そうなると、例えばフルベンのファンがカラヤンを罵倒したりするってわけです。まあ、それも究極的には非難できませんが。聴いている奴はとなると、私は距離取ります。そういう人とは、クラシックは元より、そもそも音楽の話しができないと思っています。
そんなこと不毛だよ、素直にこの演奏に耳を傾けてみて下さいなと、まるでバレンボイムに言われているようです。聴いているうちに、3要素である旋律、和声、リズムが大量に押し寄せ、私達を感動の渦に巻き込んでいくのです。その快感は、何とも言えず気持ちいいです。
聴いているハイレゾ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第7番イ長調作品92
ダニエル・バレンボイム指揮
シュターツカペレ・ベルリン(ベルリン国立歌劇場管弦楽団)
地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。
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