かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から〜小金井市立図書館〜:ペライアのゴルトベルク変奏曲

東京の図書館から、小金井市立図書館のライブラリをご紹介しています。今回はペライアが弾くバッハのゴルトベルク変奏曲です。

ゴルトベルク変奏曲も様々ご紹介しており、中にはタローが弾くハイレゾのものもありますが、今回は以前ハイレゾベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」をご紹介した、マレイ・ペライアです。

今月のお買いもの:ぺライアが弾くハンマークラヴィーアと月光
https://yaplog.jp/yk6974/archive/1728

この演奏はCDをリッピングしたWAV。ですから基本CDとデータ量は一緒です。ただそのため、第30変奏あたりでちょっと物足りなさも感じる演奏でもあります。ただ、それも部屋の中で聴いている場所によって、ですが・・・・・

スピーカーと真正面であれば、ダイナミックな、ペライアらしいのびのびとした演奏が楽しめますが、ちょっと裏に回って料理しながら聴いていると、あれ?こんなにただ弾いているだけだったろうか?というような演奏に聴こえるんです。こういったことはハイレゾのハンマークラヴィーアではなかったような気がするんです。

それだけ、情報量って大切なんだなあって思います。演奏者によっては微妙な空気が演奏に際して重要なファクターだったりしますので、それをどれだけ録音し再現できるのかはとても重要だと思います。スピーカーがハイレゾ対応のSRS-HG10だからこそ、真正面なら十分に受け取れるものが、残念ながらWAVだからこそ、ちょっと場所が変わってしまうとあれ?って思うんだと思います。

そもそもこの音源を借りてきたのは、某FBFがあまりにも絶賛したからなんですが・・・・・いやあ、その割にはモーツァルトのピアノ協奏曲は取り上げないよねえ、って思うんですが・・・・・

まあ、少なくとも私の判断は、独奏では本当にのびのびと魂が歌を歌うような演奏でいいと思いますし、それはこのゴルトベルクでも同様だと思います。ですが、協奏曲になると曲によってはもう少しはっちゃけてもよかったんじゃない?っていいう演奏もしばしば。それが県立図書館で借りてきたモーツァルトのピアノ協奏曲です。結局、ブレンデルを借りてきたらそっちに替えてしまった演奏もあります。一応音源は取ってありますが。

そりゃあそうだよなって思います。それこそペライアが人間である証拠。どんな演奏でも完璧!なんてありえません。ベームにだって、クレンペラーにだってつまらない演奏もあります。けれどもそれこそ彼らが人間である証拠、なんです。その意味でのカラヤン批判を私は聞いたことがありません。イコライザいじくりまくりなんですが・・・・・・

独奏では微妙な強弱だったりアコーギクだったりをつけながら、歌うペライア。変奏曲を存分に楽しんでいる様子が、私たち聴衆にとって魂の喜びを喚起させます。楽しいなあ、と。それはともにバッハの芸術を、一方は演奏者として、一方は聴衆として共鳴しあっているからこそでしょう。その共感の嵐!

こういった魂の喜びこそ、ペライアの演奏の素晴らしさですね。




聴いている音源
ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲
ゴルトベルク変奏曲BWV988
マレイ・ぺライア(ピアノ)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




このブログは「にほんブログ村」に参加しています。

にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ 合唱・コーラスへ
にほんブログ村