かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から〜小金井市立図書館〜:レブエルダス センセマヤ

東京の図書館から、小金井市立図書館のライブラリを御紹介していますが、今回はレブエルダスの管弦楽作品集をご紹介します。

レブエルダスって誰?という方も多いかと思います。20世紀初めに活躍したメキシコの作曲家で、元々はヴァイオリニストで指揮者でした。

シルベストレ・レブエルタ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%96%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%82%B9
(借りてきたCDには、「シルベストリ」とありました)

それまでヨーロッパで派生してきた音楽をすべて受け継いだかのような作風で、それゆえにメキシコ的な作品が、少なくともこのアルバムには詰まっていると言えるでしょう。

タイトルになっている「センセマヤ」は、レブエルダスが作曲した交響詩で、詩人ニコラス・ギリェンの詩(アフリカ系キューバ人の宗教音楽を擬態語などによって表現したもの)をイメージして作曲されました。日本語訳は「蛇殺しの唄」というもの。確かに、レブエルダスが辿った人生を顧みる時、この作品がぴったりくるように思いますし、それゆえなのか、代表作ともなっています。

2曲目の「オチョ・ポル・ラディオ」は直訳すれば「8×ラジオ」。ウィキでは「ラジオ向きの八重奏曲」などと出ていますが、レブエルダスが残した言葉からすれば、ラジオ向きかどうかはわからないと思います。レブエルダスが作曲した八重奏による代数方程式と言うほうが正しく、不協和音を巧みに使った傑作です。私などは、ラジオのダイヤルを回している途中で出るガーピーという音を表現したうえで、それをテーマに様々なことをきき手が想起する音楽なのではと思います。

3曲目が「マヤ族の夜」。同名の映画のための音楽で、後に4曲の組曲となりました。そのためか、幾分旋律線がはっきりしています。ですが一番メキシコ的な雰囲気が出てもいます。

4曲目は「ガルシア・ロルカへの讃歌」。1936年に作曲された作品で、とてもメキシコ的な音楽ですが、新古典主義音楽の色合いが強い作品です。彼は社会主義者でしたが、それは祖国愛からいずるものだったと言うわけです。それが色濃く反映された作品だと言えましょう。

5曲目は「窓」。1931年の作曲で、民俗音楽が鳴り響く、19世紀〜20世紀前半に世界を席巻した民謡採集ブームにその源を発する作品です。

6曲目と7曲目が「真面目な小品」の第1番と第2番。管楽五重奏のこの作品も、土っぽい作品です。それゆえにどこか懐かしい作品でもあります。

これ等の作品を指揮するのはエサ・ペッカ・サロネン。オケはロスアンジェルス・フィルハーモニック。管弦楽以外の室内楽も、ロスアンジェルス・フィルの団員が担当しています。アメリカにも縁がある作曲家だけあるせいなのか、オケがとても上質なサウンドで表現しています。それが実に心地よく、しかも土っぽくていいんです。それはサロネンの指揮だからなのかもしれませんが、メキシコ音楽がとても魅力的であることを、如実に証明する形になっています。

特に、豊潤なサウンドは、オケそのものが持つものであると同時に、そもそも作品が内包していると言っていいと思います。そこに加わるメキシコらしい強烈なリズム。決して裕福な家の出とは言えないレブエルダスらしい、庶民の目線に立った芸術を、気品あるサウンドでオケが鳴らしても、どこか土臭く、それがいい感じなんですね。サロネンは特にアクセントをしっかりと付けさせており、さらにリズム感が増しているように思えます。

多分、これでもおとなしい方なのではないでしょうか。実際にホールで演奏されれば、大音響が私たちを包み込むはずです。この演奏はまさに予感させるだけのものを持っています。




聴いている音源
シルベストリ・レブエルダス作曲
センセマヤ
オチョ・ポル・ラディオ
マヤ族の夜
ガルシア・ロルカへの讃歌

真面目な小品第1番
真面目な小品第2番
エサ・ペッカ・サロネン指揮
ロスアンジェルス・フィルハーモニック
ロスアンジェルス・フィルハーモニック・ニュー・ミュージック・グループ

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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