かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:バレンボイム/シュターツカペレ・ベルリンのベートーヴェン交響曲全集2

今月のお買いもの、平成29年9月に購入したものを御紹介しています。e-onkyoで買い求めました、ハイレゾ音源であるバレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンベートーヴェン交響曲全集から、今回は第2番を取り上げます。

様々忙しい私にとって、このようにハイレゾ音源でDLできるというのはとてもありがたいと思っています。勿論、時間があれば店頭へ行き、CDを物色したいところですが、棚にもう空きが少ないうえに、出かける時間も図書館が精一杯という状況では、買い求めはDLでというのは本当にありがたい話です。

それにしても、数年前にエントリでいずれmp3よりも大容量のデータをDLする時代が来ると予言しましたが、まさかそれがハイレゾでというのは本当に予測しきれなかった点です。当時はあくまでもWAVを想定していましたから・・・・・

とは言え、このベートーヴェンの全集は、実はいずれ携帯音楽プレーヤーで持ち運べるよう、flac96khzでDLしています。つまり、この音源は大きさから言えばWAVよりは小さいわけです。でも、可逆圧縮ですから、聴くときはWAVよりも情報量は多い。それが何と言っても魅力です。

さて、そんな音質の第2番なわけですが、特に感じますのは、ppからffへと昇っていくときに、とてもスムーズで、かつ演奏者達の想いまでが伝わってくるような、暖か味もあると言う点です。それはハイレゾという音質のみならず、元々の演奏に魂がこもっているせいであると言えるでしょう。

時として、テンポが多少ゆっくりなのが気になるんですが、何度も聴いているうちに全く気にならなくなります。ハイレゾであるせいなのか、pやppにおける柔らかな演奏なども好印象ですし、しなやかかつ力強い演奏は、聴く者を捉えて離しません。

いやあ、いい演奏です、本当に。端正ながらも、生命力あふれ、人間味に溢れて居ます。いい買い物だったなあって思います。飯守泰次郎指揮東京シティフィル以来の幸せを感じます。

シュータツカペレ・ベルリンも、スウィトナーの時よりもさらに生き生きと演奏しており、西側の新鮮な息吹を存分に味わい、表現しているように思います。自分たちが東側にいつつも守り続けてきた伝統に、さらに新しい息吹が加わることへの喜びにあふれる演奏です。

第2番は特に標題もない作品ですが、ベートーヴェンハイドンなどの影響から脱却しつつある様子が見事に個性として昇華された作品です。そこをどのように捉えて演奏するかが聴き手からの魅力なんですが、バレンボイム/シュターツカペレ・ベルリンは、リフレインは弱くなど古典派として作品をしっかりとらえつつ、そこに自らの喜びを投影させながら演奏しているのが本当に魂に響いてきます。兎に角楽しい!

この「楽しい」という感覚は、多分作曲した時期のベートーヴェンも大切にしていた感性だと思いますが、その完成にしっかりとリスペクトし、自分たちも楽しんでいるのが、聴き手の私たちの魂に伝わる一つの理由になっているのでしょう。この第2番の演奏は、さらに次の第3番「英雄」の演奏をワクワクさせる要因になりそうです。




聴いているハイレゾ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第2番ニ長調作品36
ダニエル・バレンボイム指揮
シュターツカペレ・ベルリンベルリン国立歌劇場管弦楽団

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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