かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:ステッファーニ スターバト・マーテル

今月のお買いもの、平成29年5月に購入したものを御紹介します。今回は、e-onkyoで購入しました、ステッファーニのスターバト・マーテルを取り上げます。

え、ネット購入ですかって?はい、そうです。しかも、通販ではありません。DLなんです。

以前、ハイレゾを取り上げたことがあったと思いますが、じつはこれもハイレゾなんです。

今月のお買いもの:ハイレゾ音源の「第九」
http://yaplog.jp/yk6974/archive/1126

この後、じつはハイレゾは自分のオーディオ周辺を考えて、取りあえずCDでいいと判断して放置したのですが、そうも言ってはいられない状況になりまして・・・・・棚がもうかなり一杯なんですね〜。

勿論、棚は追加で買い求めるつもりではいます。しかし、今の住まいは借家ですので、あまり自分の思い通りにできるわけではありません。そこで、思い切って、再生環境としては多少貧弱だけれども、DL、つまり、ハイレゾ購入に踏み切った、と言うわけです。

その、私にとってのハイレゾ・メジャー第1弾が、このステッファーニのスターバト・マーテルなんです。で、実は再生するためには、ちょっと用意しないといけないものがあるんですね。

というのは、ハイレゾというのは、ファイル形式によっては、PCに備え付けのプレーヤーでは再生しないことがあるんです。私の場合がそうでした。

第九の時は、基本的にWAVだったので、再生に支障は出ませんでした。ところが、このステッファーニはFlac。私のヴァージョンのWMPでは、聴けないんですorz

flacというファイル形式を聴くには、二通りあります。一つは、コンバータを使ってWAVとして聴く方法、そしてもう一つは、flac対応のプレーヤーをDLして聴く方法です。

今回、そのどちらも試したんですが、使い勝手と音質はflac対応のプレーヤーをDLすることに軍配が上がりました。どうやら、時代は私が初めてハイレゾをDLした時から動いており、WAV、つまりハイティンクの第九のファイル形式はあまり広まらず、flac形式が広まっているようです。これは優れたファイル形式でして、mp3が贅肉をそぎ落とすように小さくするのに対して、flacは「折りたたむ」んです。そしてプレーヤーで再度「広げる」。その時にハイレゾとして再生するわけなのです。

【牧野良幸のハイレゾのすゝめ】第2回 ハイレゾの種類(その1)FlacとWAV
http://recopal.jp/high-resolution/about/105/

このサイトを読んだのが、WAVへのこだわりを捨てるきっかけになりました。勿論、基本的に私はWAV派です。しかし、それだけにこだわることを捨てたのです。そうなると、いきなり音楽ライフは広がりを見せます。

つまり、コンバータを使えばWAVとしては聴けるけれども、それはハイレゾではなく、WAVなんです。せっかくハイレゾでDLしたのに、それはもったいないって思いませんか?CD、つまりWAV以上の音質のファイルでDLしたのに、です。一応、この音源は1500円で購入していますが、その1500円がもったいないわけです。なら、ハイレゾとして聴けるようにするほうが、楽しいですね。

ですので、flac対応のプレーヤーをDLすることにしました。幸いなことに、無料のプレーヤーが存在します。私が最初にDLしたのは、Allplayerというもの。確かにいいんですが、音楽を聴くには癖がありすぎまして・・・・・3Dが再生できるのは優れモノなんですけどね(とはいえ、んなものはアダルト・ヴィデオを一人楽しむか、家族がいて3Dの映画を見ない限り、あまり必要ないものです)。

そこで新たにDLしたのが、foobar2000。日本語対応はしていませんが、英語がある程度判れば使いやすいのはこっちでしょう。WMPと同じように使えますので、助かります。

ハイレゾ・リスニングがより快適になる音楽再生ソフト
https://www.digimart.net/magazine/article/2015081901550.html

ここまでやって、ようやくステッファーニのスタバトが聴ける環境が整いました。さて、聴いてみましょう!

ということで、まずはこのブログでは初登場の、ステッファーニという作曲家の紹介からいたしましょう。イタリア・バロックの作曲家で、スカルラッティなどに隠れてあまり有名ではないですが、優れた作品を数多く生み出した作曲家です。才能も多彩だったようで、最後は外交官として亡くなった人です。

アゴティーノ・ステッファーニ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B4%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%8B

ヘンデルとも時代が重なっており、バロック盛期から後期にかけて活躍した人です。ですので、どこかしらルネサンスのような素朴さと、生き生きさが同居しているのが作品の特徴だと言えましょう。

特にこのアルバムでは、スタバトとそれ以外の宗教曲が収録されており、特にスタバト以外の宗教曲は人間臭く生命力あふれる作品で、演奏もそれゆえに生き生きと跳ねています!スターバト・マーテルは静謐で、まさしく「悲しみの聖母」という名にふさわしい作品ですが、まさにしずしずと演奏して、かつ透明感あふれるのは素晴らしいです。

それは、ハイレゾならではなのかもしれません。元々はユニヴァーサルからCDで出ているものなんですが・・・・・

ステッファーニ:スターバト・マーテル[直輸入盤]
http://www.universal-music.co.jp/p/478-5336/

これが、e-onkyoで1500円だったのですよ!しかもハイレゾで。お買い得です。しかも、ステッファーニという、あまり知られていないバロックの作曲家の音源。始めてハイレゾをDLした第九の時などは、本当に有名曲しかなかったのが、この数年で変りました。こんなレアな作品も今はハイレゾになっているんです!

この演奏、残響がとても美しいんですが、その残響の表現が抜群!それが透明感につながっているのだと思いますし、演奏者達がその残響を楽器としてしっかり使っているのですが、それがしっかりと再生されているんです。こんな演奏を聴きますと、ハイレゾから戻れませんね〜

ピリオド演奏ですが、そんなことは全く問題になりません。作品が持つ生命力と魅力がしっかりと表現されたこの演奏が、ハイレゾで聴けるなんて、すばらしいと思います。今後、ハイレゾを聴くための投資の必要になるかもしれませんが、それはまたおいおいご紹介していきたいと思います。

兎に角、特に後半の宗教曲の楽しさに私は惚れました!今後追いかけていきたい作曲家です。できれば、もっとハイレゾでラインナップがあればいいなあって思います。




聴いているハイレゾ
アゴティーノ・ステッファーニ作曲
スターバト・マーテル
ベアトゥス・ヴィル
ノン・プルス・メ・リガテ
トリドゥアナス・ア・ドミノ
ラウダーテ・プエリ
スペラーテ・イン・デオ
クイ・ディリジット・マリアム

セシリア・バルトリ(ソプラノ)
ダニエル・ベーレ(アルト)
フランコ・ファジオリ(テノール
ジュリアン・プレーガルディエン(バス)
サルヴォ・ヴィターレ
スイス・イタリア語放送合唱団
ディエゴ・ファソリス指揮
イ・バロッチスティ

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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