かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ブラームス弦楽四重奏曲全集1

神奈川県立図書館所蔵CD、今度はブラームス弦楽四重奏曲全集を取り上げます。この時借りたのはアルバン・ベルク四重奏団の演奏です。

アルバン・ベルクとはまた懐かしいなあという方も多いかと思います。ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集の時ぶりですから。

ほぼ2年ぶりくらいになったかと思います。神奈川県立図書館にはいくつかブラームス弦楽四重奏曲の全集がありますが、これを選んだ理由はまず番号順になっていること、そしてベートーヴェンブラームスと彼らがアプローチを変えているのかどうかを確かめることが出来ると思って、です。

まず第1集ですが、第1番と第2番の2曲が収録されています。この二つの作品は作品51でまとめられていまして、成立も同じ年です。しかし、交響曲同様偉大なベートーヴェンの重圧と自らの完璧主義のおかげで2曲とも約8年の歳月をかけて作曲しています。

弦楽四重奏曲第1番 (ブラームス)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%9B%E9%87%8D%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC1%E7%95%AA_(%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9)

弦楽四重奏曲第2番 (ブラームス)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%9B%E9%87%8D%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9)

そのせいか、彼の弦楽四重奏曲はさらに第3番の3曲しか残されていません。では、室内楽は少ないのかと言えばそんなことはありません。彼は数多くの室内楽曲を生み出しています。

室内楽
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9#.E5.AE.A4.E5.86.85.E6.A5.BD.E6.9B.B2

やはり、ベートーヴェン弦楽四重奏曲は後世の作曲家たちに多大なる影響を与えていることがこの事実からもよくわかります。

実は、ドヴォルザークにせよブラームスにせよ、私が全集を借りた理由の一つにベートーヴェンの存在があります。彼らにとってベートーヴェンとはどんな存在だったのか、それは弦楽四重奏曲にどんな形で現われているかが知りたくて借りたのです。

特にブラームスはそれを形式でもってまず表しています。この二つとも4楽章制で、気をてらったことをしていません。その上で、ブラームス特有のドイツ民謡から採ったであろう旋律を混ぜるという特徴を持っています。

ただ、この作品51の二つに関しては、多少重々しい感じがしないわけでもありません。アルバン・ベルク四重奏団は実はベートーヴェンの時ほどはアインザッツが強くありません。むしろその点はしっかりとという範疇で抑えています。それでも、音楽に重々しさを感じてしまいます。

それはそれで素晴らしいのですが、ベートーヴェンであればもっと軽さもそこに存在する筈なのですが、ブラームスはやはり重圧からなのか、あまり軽い感じがありません。むしろイ短調の第2番のほうが多少軽めの感じがあります。

ブラームスは大変実直な人だったのでその性格ゆえなのでしょうが、ベートーヴェンの「高い精神性」にばかり目が行ってしまっているなという感じもしないわけでもありません。それをアルバン・ベルク四重奏団は必死にサロン的な雰囲気を出そうとアインザッツにこだわって演奏していますが。それでも重々しさを完全に払しょくすることは出来ていません。

その点からも、ブラームスがいかにベートーヴェンの呪縛から逃れるのに苦労しているかが分かります。

一方、前回まで聴いてきましたドヴォルザークはその呪縛から早々とのがれ、第7番までは完全とは言えないまでもすでに自分の個性と室内楽特有の軽さを両立しています。その点を顧みる時、弦楽四重奏曲に関しては実にドヴォルザークは素晴らしい仕事をしたかが、ブラームス弦楽四重奏曲を聴けば聴く程思い知らされるのです。



聴いている音源
ヨハネス・ブラームス作曲
弦楽四重奏曲第1番ハ短調作品51-1
弦楽四重奏曲第2番イ短調作品51-2
アルバン・ベルク四重奏団



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