なでしこ達が、やってくれました。
確かに完全な勝利ではないけれど、最後まであきらめずに戦った、素晴らしい戦いでした。
しかし、私は今一つの憂慮を持っています。それは私も含め、どれだけの人が女子リーグに注目し、応援していたかということです。
以前からクラシックでも言及していますが、女子サッカーはそれが本来一番大事なはずなのですが、彼女らの環境は決して男子に比べ恵まれているとは言えません。有能な選手は活路を求めて、海外へと移籍してゆきました。澤はそれを切り開いたパイオニアですし、それに幾人かが続いてゆきました。
では、国内はと言えば、ほとんど観客が入らない・・・・・まだクラシックのほうが恵まれているくらいです。ある意味国内でアウェーだったわけですから、海外の試合でのアウェーなど、問題にならなかったでしょう。
私自身は以前から女子サッカーには注目をしており、国際試合は応援しています。しかし、ではスタジアムには行ったのか、リーグは見に行ったかと言えば、恥ずかしながら全くです。
そういった部分があるからこそ、実は私はせめてクラシックくらいはスタジアムで応援しよう(つまり、コンサートへ足を運ぶ)と思ったわけなのです。
私はスポーツファンのそういった現場主義、そして熱い応援に尊敬をしています。それがその種目を必ず育てるわけで、同じことをクラシックでやらない限り、いつまでたっても他人任せになってしまうからです。なでしこはそれを世界一になることで打ち破ろうとしたのです。
それにこたえることこそ、感動を与えてもらった私たちの役目なのではないでしょうか。
女子の種目はつまらない?では、バレーボールはいかがでしょうか?クラシックでいえば、たとえば往年の名ソプラノ、マリア・カラスはどうでしょう?ピリスは?
そういったことから目をそらし、彼女らを放置してきた私たちの責任は大きいと思います。
彼女らの次の目標はロンドン。そして、国内リーグの隆盛です。それに私たちが応えることが、単なる表彰だけで終わってしまっていいのでしょうか?あるいは、銀座でパレードをしないことを批判することなのでしょうか?
まずは、応援すること。そのために実際に行動で示すこと。これがまず最低限なのではないでしょうか。
なでしこの皆さん、また放置されても決してあきらめないでください。ここに必死に応援している人間がひとりおります。
この歌詞を、送ります。
喜びよ、神の太陽が
壮大な天の軌道を楽しく飛び交うように
同朋よ、おのれの道をよろこびで進め
凱旋の英雄のごとくに。
(ベートーヴェン 交響曲第9番第4楽章 男声合唱)
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