かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

心の窓:こんな時にふさわしい音楽とは

三陸沖で地震が発生して、20日が経とうとしています。

この間、いろんな音楽が流れたり流れなかったりしました。中止になったコンサートもあります。

地震発生後10日ほどのある日、私は家族と墓参りに行っていました。その道中、ラジオからは被災地を応援するためのリクエストアワーが設けられていました。

1時間ほどの枠ですから、クラシックが流れるはずもありませんが、それでも前向きな音楽ばかりが流れていました。

では、クラシックだったらいったいどんな曲がふさわしいのだろう・・・・・・

かかっていた曲は様々です。前向きの典型ともいえるファンキーモンキーベイビーズミスチル、あるいはゆずといったアーティストたちですが、ではそれに該当するようなクラシックはあるのか、と。

威勢のいい曲はたくさんありますが、やはりわたしがすぐ思い浮かべたのはベートーヴェンでした。第九、運命、英雄、そして皇帝。これらは被災地の方々を勇気づける曲だと思います。

いっぽうでいまだ哀しみの中にある人たちはそんな勇気づけられるといった精神状態ではないと思います。そんな方にはモーツァルトフォーレのレクイエムが適当だと思いつつ、フォーレのピアノ四重奏曲といった室内楽も充分心を癒すのではないかと思います。

地震発生後の3月18日、ベルリン・フィルが追悼演奏会を開きました。その時にチョイスされたのは、意外にもルトスワフスキブラームスでした。

ルトスワフスキ
・葬送音楽
交響曲第4番
ブラームス
ピアノ協奏曲第2番

その時の演奏ではないですが、今ルトスワフスキ交響曲第4番を聴いています。なるほど、ベルリン・フィルがこの曲を選んだ理由が何となくわかります。

これはあくまでもピアノ演奏家としてのルトスワフスキの説明ですが、彼がたどった時代とポーランドを端的に説明していると思います。苦難の歴史をたどったポーランド。しかし彼らは負けなかった・・・・・

ルトスワフスキ Lutoslawski, Witold 1913〜1994
http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/lutoslawski/index.html

こういう曲がすっと考えられない私は、まだ未熟ものだなと痛感させられました。



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地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。