いろんなことがある今年も、夏が巡ってきます。
その夏は、音楽祭シーズンです。クラシックでは言わない言い方ですが、いわば「夏フェス」のシーズンです。
クラシックにおいて「夏フェス」とは、ちょうどシーズンの分かれ目を意味します。通常、クラシックは欧米の区分けに基づき、9月から7月までを一シーズンとします。例えば、この7月までは「2010〜2011シーズン」であり、9月からは「2011〜2012シーズン」ということになります。
そして、その間の1か月が長いバカンスに当てられるのですが、日本ではちょうど盆休みのようにとらえられています。しかし、音楽家たちの中にはこの時期にも忙しい人たちがいます。音楽祭に出演する人たちです。
実は音楽祭は、いろんな演奏家にとっていろんな経験が詰める素晴らしい舞台でもあります。普段経験することのできないいろんなことが出来るからです。例えば、若手演奏家にとっては、それが勉強の場所だったりもしますし、ベテランにとっては、次の世代へとバトンを渡すための「教えの場」だったりします。
そういった音楽祭の一つに、木曽音楽祭があります。
http://www.town-kiso.com/music/
今年で第37回を迎えるというのですから、実はサイトウ・キネン・フェスティバル松本よりも老舗なのですね。
以前からこのブログでも取り上げている音楽祭ですが、なかなか遠くていけない音楽祭の一つです。この音楽祭が素晴らしいと常々思っている点は、室内楽オンリーであるということです。
手作りだから、室内楽しかやれないという金銭的な面もありますが、私はそれはかならずしもマイナスではないと思っています。とくに最近、アンサンブルの妙、あるいはアンサンブルの原点という点から室内楽を聴き始めますと、オーケストラ曲に負けず劣らない、「音楽の原点」を味わうことが室内楽では可能だからです。
ロックやジャズであればまさしく「セッション」である室内楽こそ、交響曲などの「管弦楽」の基礎です。その演奏をじっくりと聴くことができるのは、素晴らしいことです。
最近では結構室内楽を取り上げる音楽祭は増えています(金銭的な面も確かにありますが)。そういったことは私は素晴らしいことだと思います。
今年の木曽音楽祭は、有名曲が多いことが注目です。1日目はモーツァルトやレーガ―と言った作曲家が並びますし、二日目にはドヴォルザークやブラームス、3日目にはブラームスとメンデルスゾーンと言った作曲家の、それもかなりメジャーな曲が並びます。そんな中にあまり知られていない作曲家の作品も並びます。こういった時には「掘り出し物」に当たることが多いのです。
そんな楽しみ方も音楽祭にはあります。
時期的にはサイトウ・キネン・フェスティバル松本と同じ時期にもあたりますので、信州旅行もかねてお時間と金銭的な余裕がある方はお出かけになられてはいかがでしょうか?
わたしですか?木曽音楽祭ぐらいは行きたいのですが・・・・・今年は夏が本当に金欠なもので・・・・・
某アマチュア合唱団の記念定期演奏会と、明日取り上げます「ミューザ・サマーフェスタ」だけになるかと思います。
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