かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

音楽雑記帳:音楽祭の季節がやって来た�Aフェスタサマーミューザ

今日は、これも実は毎年触れている話題ですが、フェスタサマーミューザを取り上げます。

これはミューザ川崎を会場として毎年東京と神奈川のオーケストラの演奏が行われる音楽祭で、今年で5回目になります。ですので、本来であれば会場はミューザ川崎でおこなれるはずなのですが・・・・・

ミューザ川崎シンフォニーホール今後の復旧に向けて
http://www.kawasaki-sym-hall.jp/index_news/#90

ということで、今年3月11日に発生した東日本大震災の影響によって、ホールはある意味大打撃を受け、復旧までに約2年ほどを要する重傷を負ったのです。

ですので、今年はある意味、音楽祭らしいフェスタになります。市内にあるホールを使って、行われるのです。

http://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/access/index.html

この内、テアトロ・ジーリオ・ショウワと前田ホールは、その音響の素晴らしさが有名なのですが、基本的に学内施設(それぞれ昭和音楽大学洗足学園音楽大学)であることから、一般の聴衆が入ることが難しいホールです。特に前田ホールは、一般貸出を一切しないことでも、アマチュアの中では有名なホールです。

前田ホールの舞台に立てるなら死んでもいい(私はよくこういう言い方をするのですが私だけではないんです、この言い方!)とまで言わせるホールなのです。

5会場のうち、私が舞台に立ったことがあるのは幸市民館です。いつぞやの「コーラルフェストかわさき」の会場になったことがあります。そのほかは私も行ったことすらないのです。特に、サンピアンかわさきはその前を通ったことすらありません(教育文化会館よりも港よりなので)。

そういう点でも、今年のフェスタは注目すべきものになりそうです。

本来、音楽祭はこのようにある街のいろんな施設を使うものも多いわけで、「音楽の町 かわさき」であれば、これがある意味本来の形なのではという気もするのです。

今後の運営ということをかんがえさせるものに今年のフェスタはなりそうです。

さて、その内容も注目すべきものが多く、特にジャズを演目に取り入れてきている点は面白いですね。クラシックがリズムを失う方向へ行ったのに対し、ジャズは決してリズムを失うことはない方向で来ています。その二つが一つの音楽祭で融合するとき、いったい何が起きるのか、楽しみです。

また、吹奏楽でクラシックという企画(8月11日、昭和音楽大学)も面白いですね。レスピーギの「ローマの祭り」をブラスでやったら、いったいどうなるのでしょうか?特にローマの祭りはいろんな側面があって、管弦楽でも面白い楽曲です。

マイ・コレクション:レスピーギ ローマ三部作
http://yaplog.jp/yk6974/archive/612

また、7月31日の新日フィルの演目も注目です。ウォルトンブリテンという、イギリス現代音楽の両巨匠と、ヒンデミットという、まさしく「現代音楽デー」。現代音楽でありながら焦点を当てているのは「変奏」。これこそ、バッハ以来西洋音楽が重視してきたものです。現代音楽が確かにバロックとつながっているということを感じることが出来る演目です。

音楽祭と言いますと、遠くでやっている、あるいはビッグネームという意識があると思いますが、今回取り上げました二つは、いずれも「音楽の神髄」を楽しめる素晴らしい音楽で、音楽祭ならではだと思います。

とくに、価格も安いフェスタサマーミューザは、お勧めです。



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