毎年、正月は駅伝の季節です。
元旦には社会人が、そして2日と3日には大学生の大会である関東学連主催の箱根駅伝が開催されます。
特に、箱根駅伝は母校(中央大学)も出ることもあって、ついつい見てしまいます。
箱根駅伝の大変さは、その距離と必要になる人数だと思います。箱根駅伝は正式には「東京箱根間往復駅伝競走」と言います。つまり、単に箱根へ行くだけでなく、帰ってこなければならない、ということです。
東京から箱根まではほぼ100キロ。それを往復するとなると200キロになるわけで、実際には216キロほど走ることとなります。
さらに、一区間はほぼハーフマラソン。それを走りきることができる人材が、その区間分必要となります。
箱根駅伝では、往復で10区ありますから、10人そろえなくてはいけなくなります。それはたとえ強い学校であっても、容易なことではありません。
特に、今では国内の層が厚くなったこともあり、戦国駅伝と言われているだけに、実はとても難しいことでもあります。昔のように中大や日大が優勝していたころであれば、育てて勝つということもできました。しかし、現在では育てるにしてもそこそこ実力がある選手が入ってこないと、予選会すら通らないというのが実情です。
音楽も一緒だなあと感じてしまい、この時期、私はウィーン・フィルのニューイヤーを聴いても、その後第九を聴くということが多いのです。駅伝を見てしまいますと、どうしてもオペレッタの気分ではないのです。
10人が襷をつなぐ・・・・・それは、見ているほど容易なものではありません。襷にはいろんな人の「想い」が詰まっているからです。
その「想い」を背負って走る重圧と求められる責任感。
単なる「平和」を歌い上げるのではない、そのための人々の団結を歌い上げる第九が、やっぱり聴きたいのです。
私にとって新年の曲は、間違いなく、ベートーヴェンの第九です。
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