毎週金曜日の「友人提供音源」のコーナー、今回も先週に引き続きグルダです。
これはグルダの晩年、1993年の来日時のライヴを基本として、製作者がまとめたもので、FM音源の当然非売品です。
バッハからショパンまで、ピアノ曲の有名どころが満載です。
これは、当時管弦楽曲が好きな人たちが多いという中で、器楽曲、特にピアノはいいよ!ということを知らしめたくて、当人が編集したものです。
収録曲の半分は、東京渋谷の東急文化村「オーチャード・ホール」で収録されているというのがすばらしいです。あのホールは私も何度か聴きにいったことがありますが、N響がサブ・フランチャイズにするだけの大きいホールです。
その大きいホールで、たった一人のリサイタル・・・・・まさに、グルダのような老練なピアニストにしかできないことだろうと思います。
私もリサイタルは幾度かいったことがありますが、このようなホールでは実は一度も聴いたことがありません。それだけに、私にとってこの演奏は貴重なものです。
バッハの平均率から、エリーゼのためにや、毎度おなじみの自作作品など、まさしくこれもれっきとした「グルダの世界」といえるでしょう。
この演奏で一番私が印象に残ったのは、実はショパンです。このCDで初めてショパンを開眼したといっても過言ではありません。
かといって、このCDをきっかけにして即ショパンのピアノ曲を買いに行ったかといえば、それは違います。当時私は合唱団で手一杯でしたから・・・・・
ただ、当時私はその団の運営に側面から関わるようになっていて、ピアニストと話をすることも多く、だんだんピアノ曲に興味が向いてきている時期でもあったのです。
そんなこともあり、このCDを貰い受けたのです。
その中のショパンは、一番私の印象に深く残りました。ショパンという作曲家の人生も反映されているせいもあるのでしょうが、私の心の底に深く沈殿してゆきました。
そして、昨年くらいからその沈殿は表面へと沸きあがってきて、今やピアノ曲も私にとってなくてはならないものになりつつあります。
この間、なんと8年。8年ですよ!他のものに興味が行っても、私の心の底に沈殿し続けた、グルダの演奏・・・・・
それこそ、私は彼の演奏のすばらしさを物語るものだと思っています。
それは一昨年、県立図書館でベートーヴェンのピアノソナタまとめ借りへと走らせたのです。その後はショパン。そして、そろそろシューマンをと・・・・・
さらには、図書館にはグルダのベートーヴェンもあるので、それを借りたいとも考えています。
近く、「神奈川県立図書館所蔵CD」のコーナーでも取上げるかと思いますが、ベートーヴェンのピアノソナタを借りるきっかけにもなったこの演奏、私は一生忘れることはないでしょう。
聴いている音源
グルダの世界2
フリードリッヒ・グルダ(ピアノ)
(FM音源からのCD-R、非売品)