今日は、昨日の続きです。県立図書館で借りてきました、ブラームスのピアノ四重奏曲全集から、第2番を取上げます。
この第2番だけが時間の関係で独立していますが、この第2番がまた颯爽としていますね〜。
第1番は少し鬱蒼とした部分もあったのと対照的に、この第2番は徹頭徹尾明るい曲です。
いや、ブラームスはもう少し暗い目のほうがいい、という方もいらっしるかもしれませんが、私はこんな明るいブラームスも大好きです。
若干、第2楽章で暗めな部分、いわゆるブラームスらしさが出てきますね。でも、それ以外は明るさが支配する曲で、何となくこの時期にふさわしい感じを受けるのは私だけでしょうか。
ピアノ三重奏曲でもそうですが、若いときと老齢期とでは曲調ががらっと変わりますね。この第2番はある意味その中間にあるのに、とても若く感じます。それもそのはずですね。作品番号では第1番のすぐ次なのですから・・・・・
でも、第1番と比べますと、若い中にもそれなりに枯れた部分も存在し、このほうがいかにも私はブラームスという感じを受けます。
これが彼の室内楽を聴く魅力ですね。交響曲ではどうしても大向こうを張ってしまう彼も、室内楽では思う存分自分を解放しているように思います。
決して、暗い部分だけがブラームスではないですから。それに気がついたのが、私は彼の交響曲第2番を聴いてからです。その時期に交響曲を全部そろえたですが、それが実は私をして彼の室内楽へと目を向けさせました。
そして、あるMLで室内楽や器楽曲のすばらしさを再認識させられたことで、それは決定的になってゆきました。
今では、交響曲よりも圧倒的に室内楽を買い求めるほうが多くなりました。それは交響曲を聴くのがいやになったのではなく、むしろ室内楽という新たな世界を知ってしまった、私の知識欲がそれを要求し始めた、ということです。
実際、交響曲は図書館で借りることが多くなりました。勿論、それは室内楽もですが・・・・・
昨日も申しましたが、基本的に有名曲は図書館で借りるという路線を決定付けたのが、この演奏を初めとするこの時期に借りたCD群なのです。マーラー、ドヴォルザーク、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ、そして、ブラームス。こういった作品群が私をして解説つきのCDを「買う」ことに対する執着を取り去ってゆきました。
このすばらしい作品群が、税金で聴くことができる・・・・・なんとすばらしいことだろう!
勿論、本当は音楽文化を考えましたら買うほうが良いに決まっています。それでも、資金のない私が新たな世界に目を向けることができるのは、税金で県立図書館が運営されているからこそです。それも一つの貢献ではないのかな?と思っています。私たちの税金で、運営されているわけですから。
その分、なるべくライブを見に行こうと思っていますが・・・・・・なかなか、いろんなことでそこまで資金が回りません。
でも、今年くらいはアマチュアだけでなく、やはりプロの演奏へと足を運びたいと思っています。別にオケだけがプロだけではありませんし。その方面へもっと使ってゆきたいなあと思いつつ、まだ実現できていない自分にイライラ・・・・・
まあ、ゆっくりと行きますか。
聴いている音源
ヨハネス・ブラームス作曲
ピアノ四重奏曲第2番イ長調作品26
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
ブルーノ・ギャウランナ(ヴィオラ)
アライン・モイニエール(チェロ)
デレク・ハン(ピアノ)