今月のお買いもの、令和4(2022)年1月に購入したものをご紹介しています。e-onkyoネットストアで購入しました、アダム・フィッシャー指揮デンマーク室内管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲全集、今回はその第4回目です。
第4回目は第4番。第3番と第5番の間に挟まれ少し人気のない作品ですが、私は表題のない番号の中では最も好きな作品だと言えるでしょう。そのためこの第4番の演奏もワクワクして聴きました。
そして、それは期待をたがわぬ、素晴らしい演奏であると言えます。クライバー並みの疾走するテンポ。その中でも決して気品を失わないサウンド。にくいほどおしゃれな強弱のアクセント。どれをとっても絶品です!
いやあ、クライバーを超える演奏があるなんて!こんな幸せなことはありません。どうしてもクライバーと差をつけるためにどっしりとした演奏になることが多いのですが、この演奏はあえて快速な演奏にチャレンジし、なのにクライバーとは全く異なる演奏になっているんです。この個性も素晴らしい!
クライバーに比肩、あるいは超える演奏があるとは思いもよりませんでしたし、この全集は全く視聴せずに買っています。そのうえでこのような素晴らしい演奏に出会えるとは!しかも、ここまで全く不満に思う演奏がないんです。こんな全集はおそらくラトル指揮ウィーン・フィル以来のような気がします。
特にここまで顕著なのは、ティンパニ連打!迫力ある連打は本当に力強く、印象的です。それでいてその連打が決して粗野ではなく、いいアクセントとして全体の中で機能しているため、むしろ神々しさすら感じます。この絶妙なバランス感覚も絶品です。
本当にナクソスはどこからこんなタレントたちを探してくるんだろうって思います。
聴いているハイレゾ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第4番変ロ長調作品60
アダム・フィッシャー指揮
デンマーク室内管弦楽団
(Naxos 96kHz/24bit)
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