かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から~府中市立図書館~:ショルティとシカゴ交響楽団によるベートーヴェン交響曲全集2

東京の図書館から、府中市立図書館のライブラリである、サー・ゲオルグショルティ指揮シカゴ交響楽団によるベートーヴェン交響曲全集、今回はその第2集をとりあげます。

第2集には、第3番「英雄」と、エグモント序曲が収録されています。演奏としてはかなりアグレッシヴ。私の好きな感じです。そのうえで、見栄も切る(第4楽章冒頭)。いやあ、最高!

第2楽章葬送行進曲も、寂しさと悲しさたっぷりですし、聴かせてくれるなあと思います。そのうえではっちゃける第3楽章と第4楽章。ツボを押さえる演奏はさすがです。

そのうえで、全く陳腐じゃなく、外形的でもない。しっかりと楽譜からコアな部分を掬い取り、シカゴ響と「歌」を奏でるそのタクト、もうたまりません。

どちらも有名で、この全集自体とても評価が高いものですが、やはり百聞は一見に如かず。聴いてみればそのすばらしさがわかろうというものです。もちろん、細部だとそれはちょっと違うなあと思う点もあります。しかしそんなものは一アマチュアのしかも楽器すらできない合唱屋の世迷言。ショルティには自身の確固たる解釈があるわけですし、それが不自然でもないので、納得です。

エグモントも、このコンビで全曲聴きたいよね、と思わせるだけの劇的な表現。ワクワクするんです、演奏を聴くと。それは「英雄」をきいていても思います。どんなジャンルの音楽でも、ワクワクすることは大切であろうと思います。その大切なことを大切にしている演奏。名盤と呼ばれるだけあると思います。

 


聴いている音源
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
「エグモント」序曲 作品84
サー・ゲオルグショルティ指揮
シカゴ交響楽団

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