かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:フランク 室内楽全集1

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、今回から4回に渡りまして、フランクの室内楽を収録したアルバムをご紹介します。

フランクという作曲家も、日本ではそれほど聴かれているとはいいがたい作曲家だといえるでしょう。交響曲は1曲だけですしね・・・・・ほんとに交響曲至上主義なんですから、ったく。

その割には、ピアノ・ソナタだといろんな作曲家が出てくる出てくる。それって一体・・・・・と、借りてきた当時ほんとに僻僻していたんです。そのため、フランクのこのアルバムを見つけたときは何か宝物を見つけたかのような気がしたのを覚えています。

さて、そのフランクの室内楽もそれほど数が多いわけではないですが、魅力的な作品が多いのが特徴です。その中でも特に有名なのが、今回取り上げる第1集に収録されているヴァイオリン・ソナタではないでしょうか。

ja.wikipedia.org

なんと言っても献呈はイザイにですし、そのイザイが初演ですしね~。哀愁漂う作品は、常に私の魂を癒してくれます。

そのほかの3曲も美しい曲ばかり。特に協奏曲的二重奏曲第1番は、二人の会話が楽しそう。

で、じつはウィキにはこのようにあるのですが・・・・・

「作品番号の「FWV番号」とは、音楽学者のヴィルヘルム・モーアが作成した「セザール・フランク作品目録」の番号である。セザール・フランクの楽曲一覧(英語版)のようにモーアの頭文字「M」で表示されることもある。しかし、完全な作品年代リストに順次対応した整理番号はいまだ表れていない。」

しかし、このアルバムではFWVというのを使わず、CFFを使っているのです。これが検索しても全くヒットしません。けれども、その番号を使ったサイトなどは次々ヒットするのです。ちなみに、上記ヴァイオリン・ソナタはFWV8ですがCFF123です。

ウィキの楽曲一覧を見てみると、この第1集に収録された作品はフランクの後半生にほとんど作曲されていることがわかります。唯一の例外が最後に収録された「協奏曲的二重奏曲第1番」。1844年で、フランクがオルガニストとして活躍していた時代の作品です。

ja.wikipedia.org

作品番号も見え隠れするのですが、もしかするとFWV以外とM以外にもあることを、ウィキの編集者は知らなかった可能性があるのでは?と思います。実際、英語版だとしっかり載っています。

en.wikipedia.org

となると、これからはFWVとCFFの併記が必要かもしれません。ぜひとも音楽出版業界の方は考えていただきたいなと思います。

さて、演奏するはピアノがライヴリー、ヴァイオリンがサムイルと決して有名な演奏家とは言えない二人なのですが、実に歌う!やはり、音楽は歌ってくれないとって思います。不協和音ひしめく20世紀音楽だって、歌えばそこに生命が宿るものですが、フランクの作品はアンチ印象派でもあったわけですから、なおさら歌う必要があると思うんですね。もちろん過度に歌いすぎるのもフランク辺りだと問題なのですが、適度に歌っているのが心にしみてきます。

結構波乱万丈のフランクの人生を自分たちと重ねているのかいないのか、とにかく、ほんとに歌っているのは、聴いているこちらまでいい気分になります。フランクは室内楽のほうが素晴らしい作品が多いのではないかという仮定は、この瞬間確信に変わったのでした。

 


聴いている音源
セザール・フランク作曲
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調CFF123
憂愁(メランコリー)~ピアノとヴァイオリンのための~CFF122
アンダンティーノ・クイエット―ゾ作品6~ピアノとヴァイオリンのための~CFF115
ヴァイオリンとピアノのための協奏曲的二重奏曲第1番~ダレラックの『ギュリスタン』の楽想による CFF117
デヴィッド・ライヴリー(ピアノ)
タチャーナ・サムイル(ヴァイオリン)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。