かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

音楽雑記帳:PCをハイレゾ対応に変えてみた〜今月のお買い物:マズアとゲヴァントハウスのベートーヴェン交響曲全集5 に代えて〜

音楽雑記帳、ようやく満を持して、PCオーディオを取り上げることができます!

さて、私のオーディオ環境ハイレゾ対応計画、まずは携帯音楽プレーヤーから始まりまして、スマホソニーXperia XZ3に替え、そして次はPCということになります。

とはいえ、PCをハイレゾ対応にするには、結構いろいろ調べたり、苦労したりしました・・・・・え?簡単じゃないのって?

それがそうでもないのです。最もすぐ考え付くのが、PCとスピーカーの間にDAC(デジタルアナログコンバータ)をかませる、ということですが、まだまだハイレゾ対応機器って高いんですよね・・・・・

少なくとも、日本を代表するようなオーディオメーカーでは手ごろな値段のDACはないと言っていいと思います。少なくとも今年(平成31年)の春先までは、です。あえてカッコ内は平成ですが、平成の間は手ごろな値段のDACは名の知れたオーディオメーカーからは出ていません。

そこで、ついにはPCにDACではなく、今あるコンポをハイレゾ対応に替え、そのアンプとPCをつなごうと思いつきますが、それもインターフェイスの関係であまりいいのがない。少なくともPCもそろそろハードディスクが動かなくなってきていたので買い替えることもあり、予算的にはPC6万、ハイレゾ対応に3万が限度かなと思っていました。

そうなると、コンポでは5〜6万となってしまい、PCを二つ買える値段になってしまいます。当初考えていたPCがFRONTIERの最新機器で、カスタマイズしなければ4万円代で買えるものですが、たいていは6万円以下くらいまではするマシンです。

そこでとりあえず、ハイレゾ対応のほうに資金を振り分けることとし、DACとスピーカーで3万円と予算をつけて、さがしたところ、ヒットしたのがフォステックス。オーディオメーカーではありますが、近年はPC向けで売り上げを上げているメーカーです。そこのスピーカーがなんと!一組10000円。DACとなるパーソナルアンプを買っても28000円くらい。これで決めた矢先、メーカーにスピーカーの在庫がないことが判明。

それではいつになったら構築できるのかわかりません。そこで視点を変更。パッシヴスピーカーではなく、アクティヴ・スピーカーで構築することにしたのです。アクティブスピーカーとは、スピーカーにアンプを積んでいるもののこと。PC周りでは当たり前の商品ですよね。けれども本格オーディオだとほとんどんなものはありません。アンプが別にありそれにつなぐパッシヴ・スピーカーがほとんどです。ま、そのほうがノイズ低減という意味ではいいんですけどね。

そのアクティブスピーカーを探している中で、重要な情報にたどり着きました。実は、PCオーディオを組む場合、PC本体の出力設定を変えてあげないと、ハイレゾのスペックで聴けない、ということだったのです。実は、PCはそもそもコンポに匹敵するオーディオカードをどのマシンも積んでいるのです。それが、HDオーディオと呼ばれるもの。

High Definition Audio
https://ja.wikipedia.org/wiki/High_Definition_Audio

上限が194kHz/32bitである通り、ハイレゾ対応です。ですので、本来ならPCの設定をそれに対応するように変えてあげればピンジャック接続でも全く問題ないはずですが、そんな商品がないw

そこで、データはUSBで出力し、スピーカーアンプのDACで変換する「USBDACアクティブスピーカー」にすることに。それも高いものからは3万円くらいからありますが、これも在庫が品薄中。そこで目を付けたのが、ソニーのSRS-HG10。

アクティブスピーカー
ワイヤレスポータブルスピーカー
SRS-HG10
https://www.sony.jp/active-speaker/products/SRS-HG10/

すでにソニーは同様の商品を出しており、この商品はそのハイレゾ対応の一つ。ワイヤレスとありますがUSB接続も可能な機種です。というか、このスピーカーの特色こそ、「ワイヤレス」という部分なんです。え、PCで電波飛ばすのって?まあ、それも一つの手ですが。実際にWiFiでもBluetoothでも聴けますしね。ソニーウォークマンスマホならペアリングもすぐです。

ですが、私はこれをPCスピーカーとして買っています。当然PCにつなげるんです。そこで自分のマシンにつなげたところ・・・・・反応なし。え・・・・・

何度やっても、工夫しても同じです。ということは、PCかスピーカーどちらかに不具合が発生しているということになります。どうやらPCがもう寿命だったらしく、反応しなかったということがあとからわかるんですが・・・・・

ということは、PC新しくしないダメってことなんですね。そこでPCを新しくするために積み立てようとしましたら、ついにその時が来てしまったのです。そうです、うごかなくなる時が・・・・・

その時、なんと!FBの知人がPCを譲ってくれるというではありませんか!ほぼ自作PCでメモリ以外は新しいPCでほしいと思っていたスペック。ディスクがあまりなく120Gですが、SSD。起動が速いという代物(実際速い!)。もちろんOSはwindows10。手間賃だけでとおっしゃるので5000円で譲っていただきました。

60000円の予定が、なんと5000円。格安です!スピーカーの値段まで入れても28000円。そのスピーカー、新しいPCだとすぐ認識しました。あっという間・・・・・

さて、聞いてみようと、まずはハイレゾを。おぉ!この解像度!さすがハイレゾだと。もちろん上を目指せばもっと金はかけられますが、そもそもハイレゾとは比較的安価でいい音を鳴らすシステムです。正直、もうコンポまで買い替える気は失せました。今まで使っていたDENONのCDレシーバーを買い替えるのなら、どうせ今はどこもハイレゾ対応なので大して音が変わりません。まあ、よりマイルドにはなるでしょうが、そのためにさらに50000円かけるだけの資金は今はないですね。これで十分です。

現状、PCを立ち上げないで音楽だけ聴いているなんてこと、ないので。そう遠くないうちに、今あるコンポはどこかに旅立つ予定です。

さて、ハイレゾ対応だからCDなんてきかなくていいのかって?そんなことあるはずがありません。PCを替えたのが令和に入った5月の中旬。そこからアップしているエントリで聴いた音源はすべてSRS-HG10で聴いたものです。つまり、ハイレゾよりもむしろCD音質のほうをはるかに多く聴いているということになります。その音もまた解像度が高い!家電量販店の「聞こえない音が聞こえる」という触れ込みはあながち嘘ではありません。ハイレゾ対応である分、スペック的にはCDなら余裕があるので、安物のスピーカーで聴いていた人なら、今まで聞こえなかった音が聴こえるようになりびっくりするはずです。ただそれはいきなり音ができたとかではなく、今までのPCスピーカーだと再生に限界があったため本来はデータ的には入っている音なのに、聞こえなかっただけ、なんですから。

もちろん、今まででもいいスピーカーをつなげば聴こえた音なんです。けれどもそのために広い場所がいる。スピーカーも大きいものを選ぶ必要がありますし。けれどもソニーはそんなPC周りでも持ち運びもできるようにするために小さいサイズとするために、バッテリーをスピーカーの直後に置いています。これ、実家にいる元赤井電機のオーディオデッキエンジニアだった父が絶賛!巨大な電解コンデンサを積んでいるのと同じだ、と。

これ、確かにそう思います。スピーカーは左右で1つづつの1way。なのに2wayと同じくらいのいい音で鳴ります。しかも低音が響きすぎるほど!あー、これが父が絶賛していたソニーの工夫なんだなと思います。

で、シリーズでお届けしているマズア指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団による、ベートーヴェン交響曲全集も、5月の中旬以降はこのシステムで聴いているってわけなのです。そして今回、このエントリを立てるにあたり、最後の第九を聴いています。なぜ独立させないで「音楽雑記帳」の中に含めたのか。それはそもそも、この第九だけはすでに持っているから、です。ディスクユニオンで国内盤を購入しています。

今月のお買いもの:マズア、ゲヴァントハウスの「第九」
https://yaplog.jp/yk6974/archive/1385

そして今回聞いているのは輸入盤。ドイツ・シャルプラッテンから音源を譲り受けたフィリップスが廉価盤のeroquenceレーベルで出しているもの。同じくディスクユニオンで購入したものです。本来なら、輸入盤特有の、よりナチュラルなマスタリングになっているはずのものが、まるで国内盤のようにつやがあるんです。低音部の再現も豊かなので、東独オケだと小さくて聞こえにくい(けれどそれが本来楽譜に書かれていること)部分もしっかりと再生。さすが大賀さんが役員を勤めたソニーですね。スピーカーも小さくても部屋中で響いてくれますので、夜になると音の大きさなど以前より気にするようになりました・・・・・ほぼコンポと一緒ですからね。

以前ならハイレゾだろうがコンポを構築してと考えましたが、音源がDLになりつつある現在において、別途据え置きをわざわざ買うのは、二重投資だとおもいます。本当に音を追求する人なら二重投資してでも買うほうがいいと思いますが、少なくとも私のレベルではこれで十分です。ハイレゾをどう普及させるかという問題がオーディオ業界ではあるようですが、据え置き型を手放すという選択を、消費者もメーカーも許容する時代が来ているのではないでしょうか。そうでないと、若い人がハイレゾを聴くとは思えないのです。携帯音楽プレーヤーのほうがはるかに売れているこの時代に、据え置き型にこだわるのは、メーカーの自殺行為だと言っていいでしょう。こだわるなら、欧米のメーカーのように徹底的にユーザーサイドに立った、音楽が好きな人による音作りが絶対条件だと思いますが、それについてはまた別途エントリを立てたいと思います。




地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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