かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から〜小金井市立図書館〜:フォーレ 歌曲集

東京の図書館から、小金井市立図書館のライブラリをご紹介しています。今回はフォーレの歌曲集です。

フォーレも、あまりにもレクイエムとピアノ曲が有名で歌曲がおいてけ堀になっている作曲家だと思います。100曲あまりも作曲しているのに・・・・・

つまりその数、先日ご紹介したラヴェルよりも多いのです。その音楽史における位置を考えた時、ドビュッシーラヴェルに与えた影響は大きいと言えるでしょう。

ガブリエル・フォーレ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AC

確かに、新しい様式を生み出したわけではありません。けれども、その叙情的な旋律は聴くものの魂を捉えて離しません。

こういう作品たちは意外にもネットには歌詞がアップされないことも多いのですが、このフォーレに関しては、なんと!歌詞が一部アップされています。このアルバムを聴くにはなんとか不自由はないかなと思います。それでもこのアルバムに収録されている作品の一部でしか無いんですが・・・・・まあ、著作権の問題上仕方ありません。

フォーレ歌曲集
(Gabriel Fauré : Mélodies)
http://a-babe.plala.jp/~jun-t/faure-melodies.htm

そもそもは訳をされている藤井氏のサイトからURLを引っ張ってきています。この藤井氏のサイトがすごい!歌曲の歌詞で困ったら便利だと思いますので、ブックマークをお勧めします。

梅丘歌曲会館 詩と音楽
http://www7b.biglobe.ne.jp/~lyricssongs/index.htm

ヴェルレーヌだとか、じつは昨年から今年にかけて瀬川氏と加來氏によるサロンコンサートでドビュッシーを聴いてきました私に取りましては、実に馴染み深い詩人です。しかもこの時代の詩は結構どぎつい内容も多いのです。愛人を作り続けたフォーレらしいといえばらしいライフワークだと思います。

それぞれの説明は藤井氏のサイトを参照していただくほうがいいかと思います。その詩を、歌っているアメリンクは言葉を大切にかつ大胆に歌っていると思います。特に印象に残るのはやはり発音で、浅い発音を臆せず使っているのです。これは本場のソリストだからこそだと思うんですが、日本人だと深い発音に近づけるために浅くはっきりと歌わないといけない言葉もぼやけてしまうことが多いんですよね。そこは言霊の民族日本人なのですから、遠藤式発声で浅い発音もしっかり深く発声するということで対応してほしいものだなあと思います。もちろんそれは難しい作業なんですが、あのぅ、プロなのですから・・・・・

しかもです、藤井氏のサイトを参照していただくとわかりやすいかと思いますが、ほとんどの詩は男性目線なんです。なのに女性であるアメリンクが、自らの表現として歌っているってわけなんです。肝っ玉かあさんみたいでつ。全くさっぱりとしており、逆に詩が本来持つどぎつさが消えてしまわないか心配なくらい。

もちろん女性目線のものはピッタリ合うわけなんですが、男性目線のものもはっきりと歌ってしまうので・・・・・それはそれで、アメリンクの表現ですから。クラシック版AKB48だと思えば、まあ納得かなと思います。




聴いている音源
ガブリエル・フォーレ作曲
�@蝶と花 作品1-1(ユゴー詩)
�A愛の夢 作品5-2(ユゴー詩)
�B或る僧院の廃墟で 作品2-1(ユゴー詩)
�Cひとりぼっち! 作品3-1(ゴーティエ詩)
�Dいなくなった人 作品5-3(ユゴー詩)
�Eあけぼの(ユゴー詩)
�F河のほとりで 作品8-1(シュリー・プリュドム詩)
�G秋 作品18-3(シルヴェストル詩)
�Hネル 作品18-1(ルコント・ド・リール詩)
�Iわれらの愛 作品23-2(シルヴェストル詩)
�J秘密 作品23-3(シルヴェストル詩)
�K歌を教える仙女 作品27-2(シルヴェストル詩)
�L捨てられた花 作品39-2(シルヴェストル詩)
�M夢の国 作品39-3(シルヴェストル詩)
�Nイスファハーンのばら 作品39-4(ルコント・ド・リール詩)
�Oばら 作品51-4(ルコント・ド・リール詩)
�Pマンドリン〜五つの歌曲集”ヴェネツィア”から 作品58-1(ヴェルレーヌ詩)
�Q恍惚(こうこつ)〜五つの歌曲集”ヴェネツィア”から 作品58-5(ヴェルレーヌ詩)
�R消えない薫り 作品76-1(ルコント・ド・リール詩)
�Sアルペジオ 作品76-2(サマン詩)
㉑メリザンドの唄(メーテルリンク詩)
㉒夕暮 作品83-2(サマン詩)
㉓小唄 作品94(ド・レニエ詩)
㉔平和がきた 作品114(ドブラディス詩)
エリー・アメリンク(ソプラノ)
ダルトンボールドウィン(ピアノ)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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