かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から〜小金井市立図書館〜:ブルックナー ミサ曲集1

東京の図書館から、小金井市立図書館のライブラリをご紹介しています。今回はブルックナーのミサ曲集の1枚めです。

ブルックナーといえば交響曲っていうイメージが強いのがこの国なんですが、実際本場ではむしろオルガニストとしてのキャリアのほうが重視されており、それ故に保守的な作品を書くという認知が多いのです。

以下のサイトは第2番を紹介しているものなのですが、ブルックナーのミサ曲の成立過程が簡単にわかるものなので、挙げておきます。カトリックの司祭の中にはこのようにブルックナーの音楽、特に宗教音楽にこそ造詣が深い人が多いことを付言しておきたいと思います。

ブルックナーのミサ曲
http://pietro.music.coocan.jp/saggio/bruckner_missa2.html

ブルックナーのミサ曲は番号がだいぶ整理され、わかりやすくなってきてはいますが、圧倒的に有名なのが、以前も朝比奈隆指揮大フィルの演奏で取り上げたことがある第3番(ヘ短調WAB.28)です。以前も友人からいらないCDを譲り受けたものの中にブルックナーも有りましたが、なかなか保存状態がw

そこで、複数音源を持っていてもいいだろうということで借りてきたのがこの音源です。第2番はオケではなく吹奏楽なのですが、このアルバムではオケにより演奏されています。指揮はオイゲン・ヨッフムバイエルン放送交響楽団・合唱団の演奏です。むしろこの組み合わせだからこそ、惹かれて借りてきたのですから。

録音は1970年台初頭。第1番も第2番も、本当に生き生きとしています!ブルックナーといえば冗長なイメージがあるんですが、そんなものはどこ吹く風で、筋肉質な生命賛歌を歌い上げています。そう、神への讃歌であるはずが、生命賛歌になっているんです。こういう演奏好きだなあ。

バイエルンなので、発声はビブラートですが、それでもしっかりと歌詞がわかるのも素晴らしい!こういう演奏こそ、本当に評価されるべき演奏ですね〜。特にクレドなどはいずれも圧倒的なのに、決して圧迫感がないんです。爽快ですらあります。さすがヨッフム。芳醇なバイエルンを存分に鳴らし、そのポテンシャルを最大限引き出すことで、神への讃歌を生命賛歌に変えています。これぞプロの仕事!

後半の2枚めには第3番も入っているので、とても楽しみです。




聴いている音源
アントン・ブルックナー作曲
ミサ曲第1番ニ短調
ミサ曲第2番ホ短調
1.キリエ
2.グローリア
3.クレド

エディット・マティス(ソプラノ)
マルガ・シムル(アルト)
ヴィエスワフ・オフマン(テノール
カール・リッダーブッシュ(バス)
エルマー・シュローター(オルガン)
オイゲン・ヨッフム指揮
バイエルン放送交響楽団・合唱団(合唱指揮:ヨーゼフ・ミットフーバー)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。





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