かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から〜小金井市立図書館〜:グラン・タンゴ バッハとピアソラ

東京の図書館から、小金井市立図書館のライブラリをごしょうかいしています。今回は、バッハとピアソラの作品を収録したアルバムをご紹介します。

バッハとピアソラって、合うんかいなって思いますよね?しかも、基本楽器違うじゃん、と。確かに、ピアソラならバンドネオンですし、バッハならオルガンってところですよね。ところがです、このアルバム、ソリストはたったの二人。ヴァイオリンとアコーディオンなのです。

まあ、本来ピアソラの作品ならアコーディオンではなくバンドネオンだとかつて書きましたが、代用するならアコーディオンです。そのアコーディオンでなんと、バッハもやってしまおうという企画なんですね、これ。

ピアソラの作品は雰囲気プンプンで、ヴァイオリンも生き生きとしており、つい体が動いてしまいますが、それがです、バッハでもいっしょなんです。こういう演奏を、リフシッツにも求めたいんですよねえ。

バッハの作品の通奏低音を、オルガンでもなくチェンバロでもない、アコーディオンでやってしまうとどうなるのか。いやあ、そもそもバッハの作品には舞曲が多用されていますから、これが遜色ないんです!むしろ、最初からバンドネオンでも演奏可能のつもりでバッハが書いたかのようなんです。

もちろん、バッハの時代にはバンドネオンなどないです。けれども、その源流であるオルガンは、バッハ自身がオルガニストでしたからメジャーです。ですから、実に自然なんです、これ。バッハの作品には意外にも先進性が含有されていることを、二人は見事に証明してみせています。その二人とは、ヴァイオリンが加藤知子、アコーディオンがシュテファン・フッソング。

ともにそれほど知名度が高いとは言い難い演奏家ですが、ピアソラでは実に自在で情熱的ですし、バッハでも当時バッハが世俗曲に込めた「楽しみ」が存分に表現され、聴いていて本当に楽しく、魂で喜んでいるんです、私。

それを収録している、秩父ミューズパークの響きもまた芳醇!いやあ、マヂで今夜仕事行きたくない・・・・・いやいや、行きますよ、私居ないとだれかがそこうめないといけないですからね。

このような素晴らしい演奏は、ともに仕事をしっかり果たした上で、その仕事をどれだけ楽しんでいるかが大切だと思うんです。それは私達普通のサラリーマンであってもおなじ。もちろん、私達の仕事が常に楽しいなんてことあろうわけがありません。ましてや家族を持っていれば、さらに楽しいことなんてそうそうあるわけではありません。けれどもこの演奏だってそれぞれが役割をしっかり担った上でならば、私達もまた、まずは自分の役割をしっかり担ってみようじゃないかって思えるわけです。それでできれば楽しければいいよなあ、このようにって思えれば、どんなにキツくて仕事に行けないかもって思っても、なんとかなるかと重い体を起こすこともまた、可能です。

そんな私に「何かをする気力を与えてくれる」演奏であることは確かだと思います。ともに舞曲を作曲したバッハとピアソラ。その二人の作品を存分に楽しむ二人・・・・・さて、私も楽しんでみるかと、職場に行くことにしましょう。




聴いている音源
グラン・タンゴ バッハとピアソラ
アストル・ピアソラ作曲
グラン・タンゴ
ミロンガ ニ調
ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV1023
アストル・ピアソラ作曲
鮫(エスクアロ)
言葉のないミロンガ
ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ハ短調BWV1017
アストル・ピアソラ作曲
タンゴ イ調
加藤知子(ヴァイオリン)
シュテファン・フッソング(アコーディオン

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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