かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から〜小金井市立図書館〜:ヴィヴァルディのリコーダー協奏曲集を図書館でも借りてきてみた

東京の図書館から、小金井市立図書館のライブラリを御紹介しています、今回は以前CDでも買ったことのある、ヴィヴァルディのリコーダー協奏曲集を取り上げます。

え、持っているのになぜ?って思う人も多いかと思います。でも、東京都下の図書館であるのであれば、聴いてみたいって思うのが私なんです。

すでに持っているのは、これです。

今月のお買いもの:ヴィヴァルディ リコーダー協奏曲集
https://yaplog.jp/yk6974/archive/527

それと収録曲は殆ど一緒です。ではなぜ借りてきたのか?今では時間がなく殆ど行っていませんが、ブックレットを書き写せば、以前のブリリアントの英文をさらに補完する情報が入るから、です。

演奏はどちらも素晴らしく、この演奏でも清らかかつ喜びに溢れるものとなっており、かつ内面性にもすぐれていると思います。小学校の時のあの響きが、時としてダイナミックになるのは、さすがプロだと思いますし、それだけのポテンシャルをリコーダーという楽器は持っているのだと気づかされます。

で、補完すると言うか、この音源の素晴らしい点は、上記エントリで私がこういった点を、しっかりと解説してくれている点です。

「調べてみますと、実はバロック期でリコーダーと言えば、アルトのことを指すそうで、そういえばこのアルト・リコーダーの音色はフラウト・トラヴェルソそっくりです。そう考えると、なぜフルート協奏曲がこのCDではアルト・リコーダーで演奏されているかが容易に想像できると思います。短調のその音色はますます自分でも演奏できると勘違いしてしまいそうです・・・・・」

そう、調べなくても、実はこの音源ではこのように解説してくれているのです。

「「RV443」と「RV444」ではヴィヴァルディが意図したソロ楽器に関して疑問があります。

これらの曲は現代ではよく、トレブル・リコーダー(アルト・リコーダー)の1オクターブ上のソプラニーノ・リコーダーで演奏されます。オリジナルのソロ・パートには「フラウティーノ」と記されており、これは小型のリコーダーを意味します。バロック時代以降「フラウト」はつねにリコーダーを指してきたからです。しかし、この特別に「小型のリコーダー」のピッチについては、何の指示もなされていません。ヴィヴァルディは幸せにも今日の問題には無頓着で、ソプラニーノ・リコーダーの範囲の外で陽気に書いているのです。

この録音のように各パートを一人づつの弦楽器で演奏した際には、「RV443」と「RV444」にはトレブル・リコーダーはよい選択です。何故なら小さな弦楽アンサンブルの音色は、ソロ楽器の低いピッチと豊潤な音とよく溶け合うからです。」

リコーダーで吹く、と言っても、実は現代のリコーダーですら、正確にはピリオドとは言いがたい部分を内包しているのです。言い換えれば、モダンでもフルート(当時のトラヴェルソ)ではなく、リコーダーで吹いたほうがいいのです。だからこそ私は、バロックのフルート協奏曲はトラヴェルソという指定がなければリコーダーなのだから、リコーダーで吹いたほうがいいというのはこういうことなのです。

取りあえず、ピッチの点ではこの演奏でも全く問題ないですが、ではモダンでは本当にピッチが合わないんだろうか?という問いを実行に移してくれるアーティストはなかなかいません。そこは現代のバロック演奏の課題と言えそうです。解説もしているソリストのラウリンなら、やるかも・・・・・と期待をしておきたいな〜って思います。現代はフルートはリコーダーではなくトラヴェルソが発達したものになっているため、正確にはトラヴェルソ用の作品こそバロック作品では似合うはずなんですが、それでも演奏として成立していることを考えれば、逆もまた真なり、と思うのはわたしだけなんでしょうか。




聴いている音源
アントニオ・ヴィヴァルディ作曲
リコーダー協奏曲ハ短調RV.441
リコーダー協奏曲ハ長調RV.444
リコーダー協奏曲ヘ長調RV.433「海の嵐」
リコーダー協奏曲ハ長調RV.443
リコーダー協奏曲ヘ長調RV.434
リコーダー協奏曲ト短調RV.439「夜」
ダン・ラウリン(リコーダー)
ドロットニングホルム・バロック・アンサンブル

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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