かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:オーケストラ・ダスビダーニャ第23回定期演奏会2

今月のお買いもの、平成30年2月に購入したものをご紹介しています。今回はオーケストラ・ダスビダーニャ第25回定期演奏会の会場である東京芸術劇場にて購入しました、オーケストラ・dダスビダーニャ第23回定期演奏会のCDの、2枚目です。

2枚目はその時のメインが収録されているものですが、この第23回は、交響曲第5番でした。

交響曲第5番 (ショスタコーヴィチ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC5%E7%95%AA_(%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%81)

第5番と言えば、恐らくショスタコーヴィチ交響曲の中で最も有名な作品の一つではないでしょうか。この第5番をメインに持ってくるというのも、またダスビらしいなと思います。

やはり、アマチュアオーケストラって、自分たちが演奏したいものを持ってくるもんです。多くのショスタコーヴィチ・ファンが第5番によってその世界へといざなわれたことでしょう。ですから演奏したいものなのです。

とは言え、この第5番はプラウダ批判を受けて作曲した部分もあることから、ゆえに演奏が難しい点もある訳なんです。それが、和声が単純であると言う点です。まあ、ダスビなら問題ないんですけどね・・・・・・

実際、ダスビのこの演奏は全く心配する部分はなく、まあ、音の痩せはどうしてもありますよ、アマチュアですから。それを差し引いても、全くアンサンブルに心配がなく、実に美しく、自我の魂の底から湧き上るサウンドに満ちあふれています。

第4楽章で、ぞんざいに弾いているなと表面的には感じる部分もありますが、「ショスタコーヴィチの証言」などの史料を参照するとき、わたしはそれでいいのではと思います。実際、おなじようにハイティンク指揮ロンドン・フィルが演奏しています。

ですから、ダスビの演奏は、オケの団員一人一人の、ショスタコーヴィチへの共感で満ちあふれているんです。悲観、達観、自己憐憫、それを突き抜けた「強迫的歓喜」。すべてに対するオケの団員の、作曲者ショスタコーヴィチへの共感に溢れているんです。それは聴いていて爽快です。

また、全体としても筋肉質な演奏で、第5番ってこれほどすぐ終わってしまうものだったのかと思ってしまいます。特に第4楽章はまるで嵐のよう。でもそのテンポと、結果としてオケがぞんざいに弾いてしまうことで、ショスタコーヴィチが言いたいとされる「強迫的歓喜」が、十二分に表現されています。

それだけでも、もう私はやせた音を差し引けば、ワールドクラスの演奏であると判断しています。この第5番だけでも、メジャーレーベルから出版されるべきだと思います。それだけの演奏である、ということです。

また来年も行きたいなあ・・・・・・




聴いているCD
ドミトリー・ショスタコーヴィチ作曲
交響曲第5番作品47
アンコール
バレエ組曲第5番より「荷馬車引きの踊り」
アラム・ハチャトウリャン作曲
バレエ「ガイーヌ」より「レズギンカ」
長田雅人指揮
オーケストラ・ダスビダーニャ
(DSB-20172)

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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