かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

コンサート雑感:オーケストラHAL第14回定期演奏会を聴いて

今月一つだけのコンサート雑感、今回は平成29年8月19日に聴きに行きました、オーケストラHAL第14回定期演奏会についてです。

オーケストラHALについては、以前取り上げたことがあります。

コンサート雑感:オーケストラHAL第8回定期演奏会を聴いて
http://yaplog.jp/yk6974/archive/1210

もう3年前なんだなあと。このオケ、ずっと演奏会行きたかったんです。上記エントリを立てて後、FBでフォローしていますし、演奏会も行きたかったんですが、何分日曜日と言う勤務日に当たることが多く、ずっと涙を呑んでいたのでした。

そうしたら、何と土曜日にやってくれると言う!やったー!これは行かなくては!

と言うことで、約3年ぶりに演奏会へと足を運びました。場所は前回とは異なり、杉並公会堂。オールドヴォルザーク・プログラム。

�@ドヴォルザーク 祝典行進曲
�Aドヴォルザーク 交響詩「英雄の歌」
�Bドヴォルザーク 交響曲第6番

つまり、今回のテーマはずばり!ドヴォルザーク、であるわけです。それを、行き慣れている杉並公会堂でやるという・・・・・

おかげで、今回は開始ギリギリに間に合いました(え?)

さて、このうち2つは私は初めての作品。�@と�Aです。もしかすると�Aは取り上げているかもしれませんが、すぐに記憶からよみがえってきません。演奏を聴いた時ああ〜、あれか〜とはならなかったので、多分まだだと思います。でも、ドヴォルザーク交響詩はまとめて図書館で借りてきた経験があるので、またどこかでご紹介する機会はあると思いますが・・・・・

ハルオケさんのプログラムから拾えば、オーストリア=ハンガリー帝国の皇帝フランツ=ヨゼフと皇后エリザベートの銀婚式を記念して作曲されたもの。演奏機会はあまりない作品ですが、確かに作曲の契機からすれば、少なくもなるのかなって思います。けれどもこういう作品を採り上げる事こそ、アマチュアオケのいい点ですし、大事なことだと思います。愛国者であったドヴォルザークはいったいどのような気持ちでこの作品を書いたのでしょうか・・・・・

とは言え、祝祭感あふれるこの作品を、実に喜びをもって演奏していたと思います。金管が本当に美しいのはこのオケの特徴でもありますが、この最初の曲を聴いていても「このオケうまいよなあ」ってほれぼれします。本当に毎回聴きに行きたいのですが、毎週日曜日が勤務日だもんで・・・・・人が居なくて休みも取れないT0T

続く交響詩「英雄の歌」はドヴォルザークアメリカからボヘミアへ帰ってから、交響詩をまとめて作曲した時期にうみだされた作品です。この「英雄」とはいったい誰を指すのかは不明ですが、ドヴォルザーク自身もしくはブラームスだとされています。私は二人ともって思っているんですけどね。

いずれにしても、この交響詩でも素晴らしいアンサンブルと生き生きとした演奏は、演奏するのが楽しいんだな〜って受け取れました。いいなあ、こういう仲間って。素晴らしいです。私の仕事に対するとてもいい刺激になりました。

・・・・・って、筆をおくんかい!と突っ込まないでください。ええ、まだメインがありましたね・・・・・

え、つまんなかったのかって?ハルオケさんでんなことあるわけないっしょ!でも、全体的に問題点を指摘すれば、もっとppはppにしましょうってことです。せっかく杉並公会堂なのだから、思い切ってppは小さくしましょう。

というのは、私は今回滑り込みだったので、席がなんと2階の一番後ろ、つまりホール客席の一番奥だったんです。それでも音はしっかり届いていましたし、pやppがまるでフォルテだったんです。これはとても残念でした。もっと大胆に音を弱くしても、ハルオケさんの実力であれば絶対に音は届きます!自信を持って演奏してほしいです。

で、ドヴォ6に戻りますが、この作品、ドヴォルザーク交響曲らしく、ボヘミアの風景に鉄道が写り込んでいる作品だと、私は解釈しているんですが、まさに指揮者の石毛氏も同じだったようで、第3楽章までのボヘミアの風景を描いたような音楽に、第4楽章で機関車が登場するような旋律に変ります。それが実に生命力あふれるものなんですね。それをしっかりと生命力あふれ、かつ機関車の機械的なものもしっかり表現できていたのはもう感動です!

特に第4楽章、テンポアップにオケがよくついていきました。素晴らしい!第1楽章の豊潤な旋律もばっちし!後は小さい音をしっかりと小さくできれば、アマチュアとしてはもう完璧なんじゃないでしょうか。勿論、弦のアンサンブルでアマチュアらしい痩せた音もあります。でもあれを治すのは至難の業です。音楽とは別の本業を抱えつつそれを解消するには時間がなさすぎるからです。それは期待しませんし、するほうがおかしいと思います。たまたまアマオケで痩せた音がなければラッキー!というのが本来の姿勢だと私は思います。

だからこそ指摘するのが、小さい音はしっかりと小さくしましょう、なんです。これなら、アマチュアでも勝負できる。それができるだけでもっとうまく「聴こえる」んです。嘘だと思ったら、ダズビを聴きに行ってみて下さい。あのオケほど「弱く小さい音はそう演奏する」ということがしっかりできているオケはありません。

ドヴォ6はあまり有名ではない作品の一つですが、私は好きな作品なんです。のびのびとした風景に鉄道が走る・・・・・・そんな様子が目に浮かぶ作品なんです。まさに鉄ヲタである私の琴線を刺激するんですね〜。

で、ドヴォさんということで、もしこの作品を今度はボヘミアン・フィルさんが演奏したらどうなるんだろ〜って思いました。さすがハルオケさん、そういう想起をさせるだけの実力を持っているなと、以前にもまして感じています。次の演奏会も土曜日のようなので、何かとバッティングしなければ、是非とも足を運びたいなと思います。




聴いてきた演奏会
オーケストラHAL第14回定期演奏会
アントニン・ドヴォルザーク作曲
祝典行進曲
交響詩「英雄の歌」
交響曲第6番ニ長調作品60
ポロネーズ変ロ長調(アンコール)
石毛保彦指揮
オーケストラHAL

平成29(2017)年8月19日、東京杉並、杉並公会堂大ホール

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




このブログは「にほんブログ村」に参加しています。

にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ 合唱・コーラスへ
にほんブログ村