今月のお買いもの、平成28年10月に購入したものを御紹介しています。今回はシリーズでお届けしています、リストの「巡礼の年」の第2集です。
第2集は第2年が収録されており、イタリア、そして補遺としてヴェネツィアとナポリとなっています。
第2年:イタリア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A1%E7%A4%BC%E3%81%AE%E5%B9%B4#.E7.AC.AC2.E5.B9.B4.EF.BC.9A.E3.82.A4.E3.82.BF.E3.83.AA.E3.82.A2
ヴェネツィアとナポリ(第2年補遺)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A1%E7%A4%BC%E3%81%AE%E5%B9%B4#.E3.83.B4.E3.82.A7.E3.83.8D.E3.83.84.E3.82.A3.E3.82.A2.E3.81.A8.E3.83.8A.E3.83.9D.E3.83.AA.EF.BC.88.E7.AC.AC2.E5.B9.B4.E8.A3.9C.E9.81.BA.EF.BC.89
リスト : 巡礼の年 第2年「イタリア」
Liszt, Franz : Annees de pelerinage Deuxieme annee Italie S.161/R.10 A55
http://www.piano.or.jp/enc/pieces/1457
リスト : 巡礼の年 第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」
Liszt, Franz : Annees de pelerinage Venezia e Napoli S.162/R.10 A197
http://www.piano.or.jp/enc/pieces/1465/
超絶技巧と言っても、きらびやかなものではなく、この第2年はむしろより後年の宗教的作品に近い作風を持っており、その点でもリストの作風を見るための良き教材だと言えるでしょう。
勿論、この「巡礼の年」だけでリストを語ることはできません。しかし、俯瞰するには全集が手に入らない場合、この「巡礼の年」は適切なテキストだと思います。簡単なように見えて演奏も難しい作品という説明はピティナでは散々出てきます。
となると、これは単にリストがスイスやイタリアなどの風景を描いてみせたのではなく、そこに自らの技巧を落とし込んだ、意欲作だと言えるでしょう。
イタリア第7曲「ダンテを読んで」は、ナクソスの全集を取り上げた時に2台ピアノのための編曲をご紹介していますが、独奏でも荘厳かつ壮大な作品ですが、演奏しているベルマンは正確に、かつ生命力溢れて居るんですよね〜。いやあ、視聴も何もせずに買いましたけど、本当に素晴らしい!
実は細かいことを言えば、このCDはADDなんですよね。アナログをデジタルリマスターしたものです。完全デジタルに比べれば音の広がりなどでは劣る訳なんですが、表現力の素晴らしさはそんなことを微塵も感じさせません。これぞプロですね〜。
補遺も決して簡単ではない作品ですが、いとも簡単に弾いてしまっていて、情景と作曲者の気持ちが混然一体となっている様子が浮かび上がってくるのですから、不思議です。
本当にいい買い物をしたなあと思います。いやあ、私も当時の女性の如く、失神しそうです・・・・・
聴いているCD
フランツ・リスト作曲
巡礼の年 第2年イタリア 補遺ヴェネツィア、ナポリ
ラザール・ベルマン(ピアノ)
(Deusche Gramophon 471 449-2)
地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。
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