かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:エルガー ピアノ五重奏曲他

今月のお買いもの、平成28年4月に購入したものを御紹介しています。今回は銀座山野楽器にて購入しました、エルガー室内楽作品集を取り上げます。

エルガーと言えば管弦楽作品で有名な人ですが、しっかりと室内楽も残しています。

エドワード・エルガー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%BC

威風堂々で有名な彼は、実に味わい深い室内楽を残しており、その代表格が弦楽四重奏曲ピアノ五重奏曲です。このディスクにはその二つが収録されており、それが理由で選んだのでした。

どちらかというと弦楽四重奏曲のほうが取り上げられることが多いようで、弦楽四重奏曲は店頭にも複数あります。ところが、ピアノ五重奏曲もとなると、あまりないのですね。そこで、二つ揃っているこのディスクを選んだのでした。

エルガーはピアノ作品も多くのこしており、このディスクには4つ収録されていますが、これもまた美しい作品です。まず弦楽四重奏曲が収録されており、次がピアノ作品群、そして最後がピアノ五重奏曲と、考え抜かれた曲順です。

まあ、こんな編集を行うのは大抵輸入盤でして、このディスクも輸入盤で日本語解説がありません。ヒューペリオンなので演奏は先ず心配ないですが、解説が英語だけというのはやはりしんどいです。読めないことはないですが。

でも、きちんとウィキには項目があるので助かります。英語と突合しながら読めば何とかなります。

弦楽四重奏曲 (エルガー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%9B%E9%87%8D%E5%A5%8F%E6%9B%B2_(%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%BC)

ピアノ五重奏曲 (エルガー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E4%BA%94%E9%87%8D%E5%A5%8F%E6%9B%B2_(%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%BC)

この二つは作品番号が並んでおり、同時に着手されたものです。そのせいか、二つとも楽章集が3つなのです。これには何かメッセージがありそうです。

どちらか一方が4楽章であればたまたまでしょうが、二つともとなると、これは作曲された時期というものを考える必要があるでしょう。1918年から19年という時期は、第1次世界大戦が終了するかしないかという時期です。エルガーの心の中に何が去来したのでしょうか・・・・・

いずれにしても、時期を考えますと3楽章には戦争が終わって自由がやってきたという意味が込めらていても不思議ではないでしょう。

この二つを挿むようにピアノ作品が収録されていますが、特にミーナは、エルガー最後の小品で、静謐とも言える作品であり、美しいという言葉すらこの音楽の前には沈黙してしまうほどです。

エルガー独特の、不協和音を使いつつ旋律線を大切にしていくその創作は、耽美という言葉の方が適しているように思います。ピアノ作品も素敵で、一度まとめて借りるか買うかしたいなと思います。

ピアーズ・レーンのピアノとゴールドナー弦楽四重奏団の演奏は、アインザッツを多少弱めにしつつ、アクセントはしっかりとつけており、それがまるで感情の揺れのように、聴き手に波動を放ってきます。ヒューペリオンだから安心できるとは言え、こういった演奏家の選択はさすがだなあと思います。エルガーの作品を粗末に扱いませんね。

アインザッツが必要以上に強まってしまうと、雑になることがあります。カラヤンにその傾向が多少ありますね。しかしこの団体は本当にしなやかに演奏しており、特に標題が付いていないのも関わらず、3楽章という楽章数で聴き手にメッセージを発している二つの作品を、実に人間の内面としてとらえ、表現しています。

ピアノ作品も、心の底を見るかのような、静かな世界として表現されており、ピアニストと弦楽四重奏団の実力の高さを、十分に現出させているように思います。

やっぱり、エルガーはいいですね〜♪




聴いているCD
エドワード・エルガー作曲
弦楽四重奏曲ホ短調作品83
ミーナ
ラウラ・ワルツ
行進曲ニ長調
即興曲
ピアノ五重奏曲イ短調作品84
ピアーズ・レーン(ピアノ)
ゴールドナー弦楽四重奏団
(hyperion CDA67857)

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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