かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:ボロディン 弦楽四重奏曲第1番・第2番

今月のお買いもの、平成27年9月に購入したものをご紹介しています。今回は新宿ディスクユニオン新宿クラシック館にて購入しました、ナクソスから出ているボロディン弦楽四重奏曲第1番と第2番のアルバムをご紹介します。

ボロディンと言えば、管弦楽作品の「中央アジアの草原にて」が圧倒的に有名なのですが・・・・・

アレクサンドル・ボロディン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3

交響曲とほぼ同じだけの数の弦楽四重奏曲も作曲しているのです。

以前、初めての作曲かは室内楽から入ると私は述べていたことがありますが、ボロディンは既に交響曲を取り上げてしまっています・・・・・

今月のお買いもの:ボロディン 交響曲全集
http://yaplog.jp/yk6974/archive/1207

実は、この全集を買ったあたりから、室内楽があれば聴きたいな〜と思っていました。大抵この手の作曲者は、室内楽も優れた作品を書いていることが多いので・・・・・

という事で、迷わず手に取ったというわけでした。

ロシアン・ロマンティシズムに2作品とも溢れた作品で、美しさは断然です。

弦楽四重奏曲第1番 (ボロディン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%9B%E9%87%8D%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC1%E7%95%AA_(%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3)

弦楽四重奏曲第2番 (ボロディン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%9B%E9%87%8D%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3)

特に、第2番第3楽章は美しい夜想曲として有名ですが、私としては第1番の第2楽章も美しいと思っています。で、ウィキの「ボロディンの楽曲一覧」で室内楽曲をクリックしてみますと、面白いことが分かります。実は、ボロディンハイドンの作品を研究しているのですね。

室内楽
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%A5%BD%E6%9B%B2%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E5.AE.A4.E5.86.85.E6.A5.BD.E6.9B.B2

1852年に作曲した、四重奏曲 ニ長調というのがそれです。ハイドンピアノソナタ第61番を弦楽四重奏曲に編曲したものです。

ハイドン : ソナタ 第61番(ウィーン原典版番号)ニ長調
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.61 Hob.XVI:51 op.93
http://www.piano.or.jp/enc/pieces/5047/

ボロディン室内楽の原点は、ハイドンにあると言ってもよさそうです。音楽としては同時代のチャイコフスキーにも似ていますが、それはまさしくボロディンチャイコフスキー同様古典に範をとった故であろうと言えます。美しく、かつ楽しく喜びに満ちているその作品は、聴いていて飽きが来ません。

演奏しているのがハイドン弦楽四重奏団というのも、面白いところです。第1番第4楽章最後において、多少高音部で乱れがありますが、それでも全体的には美しく、古典的な演奏をしているにもかかわらず、外形的ではなく常に喜びに満ちているのは素晴らしいと思います。それはハイドンに範をとったボロディンへのリスペクトなのかもしれません。

第2番はボロディンの妻への「第2のプロポーズ」とも言うべき作品ですが、その幸福で満ち足りた様子が、甘い弦によって如実に語ってくれます。ではポルタメント多用なのかといえばそんなことはなく、むしろアインザッツは強めですらあります。それでも、優美さと美しさが演奏から湧き上っており、ボロディンの妻への愛情が演奏から満ち満ちています。

いやあ、久しぶりに素晴らしい室内楽の作品に出会ったような気がします。




聴いているCD
アレクサンドル・ボロディン作曲
弦楽四重奏曲第1番イ長調
弦楽四重奏曲第2番ニ長調
ブタペスト・ボロディン弦楽四重奏団
(Naxos 8.550850)

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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