かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

想い:宇野功芳氏、逝く

ひっさしぶりに、「想い」を掲載します。

本当は、いくらでもかけるのですが・・・・・

今年に入りまして、ビッグネームが死去しています。このブログで関係する人では何と言っても、ニコラウス・アーノンクールですが・・・・・

日本の合唱界の至宝も、逝ってしまいました。それは、クラシックファンの中では誹謗中傷もされる、宇野功芳氏です。

クラシック音楽の評論や指揮を手がけながら、西洋音楽の王道である合唱にたずさわり続けた、宇野氏。その功績は計り知れません。女声合唱団を育て、混声合唱頑張れと言われるくらい混声を抜き去って、女声合唱のレヴェル向上に資力しました。

混声合唱も指導され、日本の合唱界のレヴェル向上に努めてきました。この功績は余人をもって代えがたいものです。

宇野氏の功績を弟子たちもきちんと評価していない状況では、吉田秀雄氏の「信者」の方々の誹謗中傷に対して、抗することは難しいのでしょうが、私はこのブログでもはっきりと、宇野氏の功績をたたえています。その上で、吉田氏の評論も素晴らしいと論じてきました。この両名がいらっしゃらなかったら、今の日本の音楽評論家の業界が百花繚乱となったかどうかはわからないと思っています。

私はちなみにどちらの派でもないですが、どちらかと言えば吉田氏にベクトルが向いているとは言えるでしょう。そのその距離感がちょうどよく、宇野氏と吉田氏、双方のいいとこどりができていると思っています。勿論、文章力からすれば両名には足元にも及ばぬ小僧ですが・・・・・

特に、フレージングを大切にしたその演奏は、さすが合唱指揮をやっていると、第九の時にはうなったものです。

今月のお買いもの:宇野功芳が振る「第九」
http://yaplog.jp/yk6974/archive/897

このエントリを立てた時も、私はそれほど宇野さんのことがすきだったわけではありません。それでも、合唱をやれば宇野さんが言いたいことが手に取るようにわかるのです。百聞は一見にしかず・・・・・このCDを聴いたときほど感じたことはありません。自分の美意識とは異なるものをはっきりと受け入れることができたのは、本当に素晴らしいことだと思います。この演奏を残して下さった功芳さんに感謝です。

吉田氏の評論でこのような経験ができないのが残念ですが、それはそれで吉田氏の個性なのです。それでいいのです。お二人とも鬼籍に入られたことで、宇野氏の再評価が始まるものと期待しています。

決してご自分の信念を変えることなく、日本の合唱界に偉大な足跡を残された宇野氏に、合掌・・・・・・




地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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